ある父親が、小学2年生の娘さんからもらった“ご褒美”が話題になっている。
今日頑張ったごほうびに娘が3cmまで測れる定規をくれました。助かる〜

このようにTwitterに写真を投稿したのは、お父さんである津夏なつな(@tunatu727)さん。
子どもからのプレゼントといえば、手紙や似顔絵などが真っ先に思い浮かぶ。しかし、まさかの「定規」というチョイスにも、お父さんが「助かる~」とコメントしていることにも、思わず笑ってしまう。
そしてこの定規、娘さんがプレゼントに選んだ理由も気になるが、別のポイントも注目されている。
“1cm”の幅の中にはしっかりと細かい線が引かれ、ちゃんと3cmが測れるように見えるのだが、写真をよくよく見てみると、定規が置かれているのは目盛のついたマット。マットの目盛を読むと、定規の実際の長さはなぜか「5cm」あるような…。

そんな、気になるポイント満載の手作り定規には「ちょうど3センチ測りたいときって多々ありますもんね!」「なかなか店にないんですよね、このレベルの定規」などのコメントが続々寄せられ、10万7000件を超える「いいね」がついている(7月6日現在)。
そして注目の“実寸5cm疑惑”には「実寸5cm?細けえ事はいいんだよ!愛だよ愛」との声があがり、津夏さん自身も「5センチ…?ちょっと何を言ってるのか分からないですねぇ」「誤差誤差」とコメントしている。
さて、なぜ娘さんはプレゼントに定規を選んだのだろうか。そしてこの日、素敵なプレゼントをもらえたお父さんの「頑張ったこと」とは一体?津夏なつなさんにお話を聞いてみた。
「お仕事お疲れ様」の意味をこめての“ごほうび”
――娘さんはどんな子?
7歳(小学2年生)です。お絵描きやものを作るのが大好きで、自由帳にお話をかいて遊んだりもしています。将来は絵本作家になりたいと本人は言っております。
――この日、お父さんが「頑張ったこと」とは何だった?
特別なことは無く、「お仕事お疲れ様」の意味だったと思います。普段通りの平日、会社から帰ってきた際に「今日頑張ったからごほうびあげるね」と言って貰いました。
――娘さんはどうして「3cm定規」をプレゼントに選んだのだと思う?
学校で長さの勉強をしたばかりで、最近は家にあるものの長さを測って遊んでいました。「お父さんは定規を持ってる?」と聞かれたことがあり、「持ってないよ」と答えたことがあったので、手作りの定規を作ってプレゼントしてくれたのだと思います。
――定規を受け取った時の気持ちは?
3センチだけしかない定規というのが面白かったし、ぴったり5センチあるので笑っちゃいました。でもすごく上手にできていたので感心しちゃいました。
「不思議と3cmに見える、よくできてるなぁ」
――ちなみに、定規が「ぴったり5センチ」なことについては…
最初は笑っていたのですが、キレイに線が引かれているせいか実寸5センチなのに不思議と3センチに見えるので、よくできてるなぁと感心してしまいました。

――「お仕事お疲れ様のごほうび」はこれまでにももらったことはある?
お疲れ様のご褒美を貰うのは私は初めてでした。妻は絵だったりお手紙をよく貰っています。
――投稿への反響について…
こんなにも大きな反響を頂けるとは思っていなかったです。10万人もの人が娘の作ったものを見て「いいね」をしてくれたこと、これはとてもすごい事だと思います。
妻にも見てもらい、「うちの子のことを、こんなにも大勢の人たちが褒めてくれているよ」と教えました。妻も喜んでいました。
――ちなみに、もらった定規はその後どうしている?
汚れたり折れたりしないよう、大事にしまっています。
今日頑張ったごほうびに娘が3cmまで測れる定規をくれました。助かる〜 pic.twitter.com/zQjDsG6Awb
— 津夏なつな (@tunatu727) June 26, 2023
定規をプレゼントに選んだのは娘さんのブームが影響していたようだが、「3cm」という短さについては、津夏さんが「(作っている途中で)面倒になったんだろうなぁってのが現れていてとても良いと思います」とコメントしている。
特別なことは起きていないけれど、毎日仕事に励むお父さんへの「お疲れ様」の気持ちが込められていたという、娘さんのプレゼント。津夏さんは「お店では買えない一点もの」とも話しているが、まさに世界にひとつの大事な思い出の品になったに違いない。