マスクを外す機会も増える中、口元が気になるという人も増えているようだ。今回取材した歯科医院ではマスクの着用が個人判断になって以降、新しい患者が増えているという。口への意識が高まる中、正しい歯磨きのポイントを歯科医に聞いた。

ノーマスクで高まる口元への意識

大分県大分市では、先日「歯と口の健康週間」に合わせたイベントが行われ、家族連れなどが歯の相談や歯磨きの指導を受けていた。会場では「コロナが明けてから(歯医者に)行く機会も増えた」という声も聞かれた。

「歯と口の健康週間」イベント
「歯と口の健康週間」イベント
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取材した大分市の歯科医院では、マスクの着用が個人判断になって以降、新しい患者が増えているという。

土屋デンタルクリニック 土屋嘉都彦院長:
最近は1日2、3人程度の新しい患者がいる。かなりの増え方と思う。マスクを外すということで皆さん口に対する意識は高くなっている気がする。

土屋デンタルクリニック 土屋嘉都彦院長
土屋デンタルクリニック 土屋嘉都彦院長

1日2回、1回2分、ポイントは「2」

院長に歯を健康に保つための歯磨きのポイントを教えてもらった。ポイントは「2」という数字。

土屋デンタルクリニック 土屋嘉都彦院長:
歯磨きのポイントのキーワードは「2」。歯ブラシを1日2回、1回2分、歯磨き粉を2センチくらい使って、歯磨きをした後は2時間飲食しないというのがポイント。

1日に長時間、歯磨きをしすぎると歯茎が下がったり高齢者の場合は歯を削ってしまう危険性があるという。

土屋デンタルクリニック 土屋嘉都彦院長:
(歯ブラシを)1か所に留めて、細かくストロークする。歯と歯茎の境にしっかりあたるように45度くらいの角度を付けると、歯と歯の間や歯と歯茎の境目もしっかり磨ける。

歯ブラシを大きく動かし、歯の表面だけを磨いて磨いた気になっている人が多いということで注意が必要だ。

歯ブラシや歯磨き粉選びも重要

土屋デンタルクリニック 土屋嘉都彦院長:
例えば、この歯ブラシは全体が大きいけど先端が細くなっていて奥に届きやすい。それぞれに合わせた歯ブラシを選択することが重要。

大人の歯磨き粉については、虫歯予防効果があるとされる「フッ素」の濃度が高いものがおすすめだが、子供については年齢に応じた濃度や使用量の判断が必要だという。

うがいは極力少なく

また、うがいにもポイントが。フッ素を口の中に留めるため、うがいは1回で済ますなど極力少ない方が良いという。

土屋デンタルクリニック 土屋嘉都彦院長:
せっかく(歯磨き粉を)2センチ使っても、うがいをすぐしたり、多くうがいをするとフッ素を洗い流してしまう。

自分の歯を長く健康に保つためにも正しく歯を磨いたり、定期的に歯科検診を受けるなど日頃から気にかけることが大切だ。

(テレビ大分)

テレビ大分
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