彌彦神社や弥彦山など、四季折々の自然を楽しめる場所として人気の観光地・新潟県弥彦村。
近年、そのエリアにカフェや飲食店が続々オープンしていて、若い世代やファミリーからの人気も高まっている。観光地としての魅力を高めるカギを握っていたのはSNSだった。
にぎわう弥彦村 観光客の層に変化
桶屋美圭アナウンサー:
県内随一のパワースポットとして人気の彌彦神社を起点に様々な飲食店が立ち並ぶ、ここ弥彦村。平日にもかかわらず多くの人でにぎわっています
様々な観光資源に加え、四季折々の景色を楽しめる弥彦村。
2018年にオープンした「おもてなし広場」を拠点に、にぎわいを見せている。
弥彦観光協会 三富克是 事務局長:
街歩きが活発になってきた。拠点がいくつかできたことによって「ここに来る」「あそこに来る」という目的地が増えたこともあると思うが、新しいお店がここ3~4年出てくださって
弥彦エリアには、2019年度からの4年間で新たに13店舗がオープン。10年ほど前までは観光客のほとんどが高齢者だったというが…
弥彦観光協会 三富克是 事務局長:
平日は高齢者が比較的多いが、土・日・祝祭日はファミリーと若い人たちが圧倒的に多い
SNSでの発信に力
新店舗ができて幅広い層の観光客が集まり、そこにまた新たな店ができる…この好循環を生み出すのに一役買っているのが「SNSでの発信」だと弥彦観光協会の三富さんは話す。
弥彦観光協会 三富克是 事務局長:
いわゆる“映え”。弥彦に来て、「こういうもの食べたよ」と友達に発信してくださるので、「こんなのがあるんだな。じゃあ、行ってみようか」という方が多いのでは
取材中にも商品の写真を撮ってSNSで発信している店員の姿を見かけた。
(Q.背景にもこだわっている?)
店員:
弥彦山と、天気がいいから空も見えるように撮った
多くの店がSNSでの発信に力を入れていて、2022年10月にオープンしたカフェ「59FU」では、店の看板にインスタグラムのアカウントが書かれている。
客:
イチゴ狩りをしに新潟県西蒲区に来ていたので、ついでにちょっと遠出しようかと。インスタで見つけて、ずっと来たいなと思っていた
2000坪の敷地の中にたたずむ古民家をリノベーションしたこちらのお店。雄大な自然に趣のある建物と、どこを撮っても画になる。
もちろん提供されるスイーツも写真映えすること間違いなし!桶屋アナウンサーも旬のメロンを使ったスイーツを頂いた。
桶屋美圭アナウンサー:
フワフワのワッフルの上にみずみずしいメロンがたっぷり乗っていて贅沢。何より、この快晴の中で美しい景色を見ながら食べられるのが至福の時間ですよね
59FU 高橋美徳さん:
東京からなど、県外から「このカフェに来たくて新潟に来ました」というお声がけもいただく
投稿を見て来店したというこちらの女性は…
(Q.来てみてどう?)
客:
日常から離れた感じで、落ち着ける場所でいいなと。写真も撮った。撮りたくなる雰囲気
また、情報の発信だけでなく…
59FU 高橋美徳さん:
お客さんが投稿したものを見て、お客さんに今回も満足していただけたんだなと分かるので、頑張ろうという気持ちになる
SNSでの発信が新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ人出を回復するカギも握っているかもしれない。
(NST新潟総合テレビ)