長野県中野市で4人が死亡した事件の続報。逮捕された男が自宅に立てこもった際、「絞首刑になるのは嫌だ」などと母親に話し、猟銃で自殺を図ろうとしていたことがわかった。自殺はうまくいかず、母親は「手伝う」といって猟銃を受け取り、そのまま外に駆け出したという。
苦しかっただろう…
悲しみ広がる、中野市の現場。
花を手向け、手を合わせる人…。

献花した人:
普段、子どもの送り迎えで通ってる道で起きた事件。自分も15分前にこの道、通っていたので
献花した人:
家族だったらどうだったろうと。あまりにも悲惨すぎて
中野警察署にも献花台が設けられている。
献花した人:
いてもたってもいられなくて、この事件は前代未聞で。つらかっただろう。苦しかっただろう
5月25日、中野市で女性2人がナイフで刺され、通報を受け駆け付けた警察官2人が猟銃に撃たれるなどして死亡。このうち警察官1人を殺害した疑いで青木政憲容疑者(31)が逮捕・送検されている。

「絞首刑になるのは嫌だ」自殺図る
青木容疑者は4人を襲ったあと自宅に約12時間立てこもったが、その際の状況も明らかになってきた。
午後8時前後に2回鳴り響いた銃声。容疑者が自殺を図ったとみられる。

捜査関係者によると、一緒にいた母親に対し「一気に死ねないので絞首刑になるのは嫌だ」といった趣旨の話をしていたという。
ただ、自殺はうまくいかなかった。

母親は「自首」するよう説得
「自首するよう」説得していた母親。「私が撃つ」と持ちかけて青木容疑者から銃を受け取ると、そのまま外に駆け出し、銃を隠したという。
警察は青木容疑者が所持していた銃4丁を押収していて、さらに詳しい状況を調べている。
(長野放送)