G7広島サミットが5月19日、開幕した。その取材拠点となるのが、広島市中区の県立総合体育館に開設された国際メディアセンター。世界各地から報道陣らが集まる“情報発信の最前線”とは一体どんな場所なのか。

県産品のお土産で“おもてなし”

サミット開催前日、5月18日午前9時すぎ。G7広島サミットの国際メディアセンターには入場を待つ報道陣の長い列ができていた。

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海外から多くのメディアが集まり、いよいよサミットが開幕。検査ゲートをくぐると、場内では警備ロボットも警戒にあたっている。

ロボット:
周囲の映像は警備本部で監視しています

警備ロボットと加藤雅也アナウンサー
警備ロボットと加藤雅也アナウンサー

受付では、海外メディア向けに英語による案内がモニターに表示され、“お土産”も配られていた。このメディアキットの中には何が入っているのか。

受付で配られたメディア向けのお土産
受付で配られたメディア向けのお土産

デニム生地のバッグから出てきたのは、庄原市の間伐材を使ったマイボトル。

また、折り鶴の再生紙で作られたメモ帳など、環境に配慮した県産品が贈られた。

お好み焼きや茶道体験コーナーも

国際メディアセンターの受付を通って会場内へ。最大約1万人の観客を収容できる県立総合体育館の大アリーナとあって、天井が高く、とにかく広い。

県立総合体育館の大アリーナ
県立総合体育館の大アリーナ

普段はスポーツ大会やコンサートにも使われるこの場所に、記者のワーキングスペースやメディアブースが設けられている。

食事をとるダイニングエリアでは日本の食事を楽しむ外国人の姿が見られた。

国際メディアセンターのダイニングエリア
国際メディアセンターのダイニングエリア

地元食材を使った日替わりメニューが提供されている。

加藤雅也 アナウンサー:
広島県の郷土料理「ザ・お好み焼き」ということで、お好み焼きが人気ですね。大皿に盛られたお好み焼きは品薄状態です

日本の文化を広めるため、茶道の体験コーナーまである。率先して、広島県の湯崎知事が体験。

茶道を体験しているのは広島県の湯崎英彦知事(左)
茶道を体験しているのは広島県の湯崎英彦知事(左)

(Q:雰囲気はいかがですか?)
湯崎英彦 知事:
たくさん集まっておられて、全体的に明るくていい感じだと思います

被爆地での開催に海外からも期待の声

また、広島の伝統工芸品の展示や原爆被害を伝えるコーナーも設置されている。G7各国の首脳らだけでなく、メデイアを通じて世界へ被爆の実相を発信したい思惑が伺える。

原爆被害を伝える展示コーナー
原爆被害を伝える展示コーナー

国際メディアセンターにいる外国人に話を聞いた。

トロント大学・ジョン・カートン名誉教授:
今までのサミットの中で、広島でのサミットが一番成功する可能性がある

イタリアのメディア:
世界の主な危機についてどう対処するか決めるだろう。1つ目がウクライナ戦争。
(Q:核兵器については?)
それも大変大事なトピックだ。なぜなら、初めて原爆の悲劇を経験した都市で開催されるから

G7広島サミットの取材拠点となる国際メディアセンターから、世界へどのようなメッセージが発信されるのだろうか。

(テレビ新広島)

テレビ新広島
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