13日午後、宮城県仙台市のマンションで、専門学校に通っていた19歳の女性が遺体で見つかった。警察は、事情を知っているとみられる男性に話を聞こうとしたが、この男性も別の場所で遺体で発見された。警察は殺人事件として捜査を進めている。

事件があった仙台市のマンション
事件があった仙台市のマンション
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現場は静かな住宅地

木村さんは2階の1室に一人で暮らしていた
木村さんは2階の1室に一人で暮らしていた

事件があったのは、仙台市営地下鉄東西線の荒井駅から南に350mほどの位置にある、オートロックの4階建てマンション。警察によると、13日午後2時ごろ、このマンションの2階の部屋に1人で暮らしていた、専門学校生・木村真緒さん(19)が、背中から血を流し死亡しているのが見つかった。

木村さんが通う専門学校の関係者から「学校に来ていないので安否を確認したい」と13日午後に警察に通報があり、木村さんの部屋を訪れた警察官が、横たわった状態の木村さんの遺体を発見したという。部屋には荒らされたような跡はなかったが、木村さんの背中に刃物によるとみられる傷があり、警察は殺人事件として捜査を始めた。

近くに住む女性は、現場となったマンションについて「オートロックとか設備がしっかりしているから、ここをみんな選んでいるんだろうと思っていたのに、こんなことが起きた」と驚きを隠せない一方で、「小さい子供がいるから心配だ」と不安を口にする。

重要参考人男性は遺体で発見「自殺か」

警察はその後、周囲の防犯カメラの映像などを解析し、事情を知っているとみられる20代の男性に、重要参考人として話を聞こうとしたが、この男性は13日夜に県内の自宅で死亡しているのが見つかった。県警は遺体や現場の状況から、自殺した可能性が高いとみている。

警察は、木村さんからストーカー被害の相談はなかったとしていて、木村さんが殺害された理由を調べるとともに、男性が死亡した経緯を慎重に調べている。

(仙台放送)

仙台放送
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