参院懲罰委員会は3月8日、理事懇談会を開催し、「議場での陳謝」を拒否したNHK党のガーシー議員への「除名」も含めた新たな懲罰を協議する委員会を14日に開くことで合意した。

国会への欠席を続け、「議場での陳謝」が科せられていたガーシー議員は、訪問先のトルコから帰国せず、8日の国会も欠席し「陳謝」を拒否した。

尾辻参院議長は「院内の秩序を乱した」として、ガーシー議員を再び懲罰委員会に付託すると宣言した。
この後、参院懲罰委員会は、理事懇談会を開催。
終了後、鈴木宗男懲罰委員長は10日の正午まで弁明の猶予を与えることを明らかにした上で、ガーシー議員への「除名」も含めた新たな懲罰を協議する委員会を14日に開くことで合意したと述べた。

理事懇談会の中では、「弁明の機会を与えなくても良い」「これ以上何に配慮するのか」などの厳しい声も出たという。
これに先立ち、自民党と立憲民主党の参院国対委員長が8日、国会内で会談し、ガーシー議員への新たな懲罰を15日の本会議で正式決定することで合意した。

新たな懲罰については、最も重い「除名」を軸に検討が進められていて、仮に除名されれば、ガーシー議員は国会議員の身分を失うこととなる。
鈴木委員長はガーシー議員が「議場での陳謝」に応じなかったことについて、「極めて残念で、遺憾だ。政治不信を招く最たるものとなるので、しっかりと対応しなければいけない」と強調した。
(フジテレビ政治部)