原材料費の値上げ、物流費の高騰などで、食料品の値上げラッシュが続いている。家計にとって苦しい状況を克服するためのちょっとした工夫、日常生活の中ですぐに実践できる節約術を2人のプロに聞いた。

“不要なものを買わない”買い物に

節約のプロ2人目は「値上げは仕方がない!値上げに怖さはない」と、力強く話す、松江市在住の主婦・づんさん。

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買い物のレシートをノートに書き写し、家計簿としてまとめる独自の方法を考案して実践、その内容をインスタグラムを通じて公開したところ、その手軽さや家計簿の見た目の美しさが話題となり、フォロワーは6万4,000人を獲得。そのノウハウをまとめた本は累計42万部の大ヒットとなっている。

そんな「節約」の達人、づんさんが実践している日常生活での一工夫が…。

づんさん:
家計簿をつけて、月の出費が5万くらい減りました

づんさんといえば、やはり家計簿だ。

づんさん:
自分がその場の勢いで買ってしまったものなど書くのが面倒で、それを減らしていこうという気持ちになる。自然に、不要なものを買わない、買い物の仕方に変わった

家計簿をつけることで、無駄な出費が「見える化」したという。

「ストック買い」は無駄な出費に

そんなづんさんが無駄な出費につながると指摘するのが「ストック買い」だ。

づんさん:
お得だからといってまとめ買いしちゃおうとすると「二重買い」や、ストックしていたのを忘れて(賞味)期限が切れるなど、無駄になってしまう。1カ月の出費を1カ月の収入以内に収めていかないといけないので、購入を「やめる意識」を持ったほうがいい

「当たり前」を見直す良いきっかけ

さらに、づんさんはこんな工夫をしている。

づんさん:
ティッシュとキッチンペーパーですけど、1袋分ですね

購入するのは1袋だけにしているという。

づんさん:
キッチンペーパーを使って使って、残り1個を使った時にホワイトボードに書いて、買い物をするようにしている

必要なものがなくなりそうになったら、ホワイトボードに書き出し、次の買い物で購入するのをルールにしている。

づんさん:
ちゃんと買って不要な出費をなくすというのが、一番シンプルなお金の使い方だと思う

値段が上がったから買うのをあきらめるのではなく、無駄な出費がないか、常に見直すことが大切だとアドバイスする。

終わりの見えない値上げの波。
ただ、不安を募らせるのではなく、今までの「当たり前」を見直す良いきっかけととらえ、この荒波を前向きに乗り切りたい。

(TSKさんいん中央テレビ)

TSKさんいん中央テレビ
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