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8日、関東の山沿いを中心にひょうが降るなど、大気の状態が不安定な状態が続いています。
「めざまし8」の天達武史 気象予報士によると、あす10日は関東の平野部でも今季初めての積雪状態になり、交通が乱れるようなところが出てくる可能性があるといいます。

【天達解説】路面凍結や予想を上回る雪が降る可能性も…

紫色に色が変わっている地域は、強い雪が降る可能性
紫色に色が変わっている地域は、強い雪が降る可能性

雪は10日の昼頃には平野部に広がります。
関東の東側、千葉・茨城方面は湿った空気が入り、気温が少し高いため雨に。一方西側は雪で、平野部でも積もるところが出てきそうです。

東京は昼頃から雪、仙台は夕方から雪に注意が必要です
東京は昼頃から雪、仙台は夕方から雪に注意が必要です

ちょうど雪と雨の境目に当たるのが東京になりそうなので、気温の少しのブレで雨から雪に変わりやすい状況になっています。

予想降雪量(10日朝~11日朝)は、関東北部の山沿いから長野・山梨にかけて、多いところでは20cm~40cm。関東北部平地の箱根から秩父なども10cm~20cm。南部平野でも5cm~10cm。東京23区でも1~5cmの雪が降る可能性があります。

見た目ではうっすら積もる程度でも注意が必要です。夕方になり気温が下がってくると、降った雪で路面が凍結したり、路面状況が悪く交通が乱れる可能性があるため、昼以降雪の降り方に十分注意してください。

2022年1月撮影 東京・豊島区
2022年1月撮影 東京・豊島区

また、現在の予想が1~5cmだからといって油断してはいけません。
気温が予想より2℃程度下がる、もしくは午前中から雪が強まることがあると、予想を大きく上回ることも。

2022年1月撮影 東京・渋谷区
2022年1月撮影 東京・渋谷区

2022年1月には、当初1cm程度の予報だった雪が、10cm積もったこともありました。

気象庁が発表している「大雪警報発表の可能性」の予報
気象庁が発表している「大雪警報発表の可能性」の予報

朝から降っている、もしくは降り出しが強くなっている場合は、警報級になる可能性もあります。

「湿った重い雪」凍結や停電も…

今回の雪の特徴としては、とにかく重くて湿っています
ですので、大きくは積もらないようなところでも、路面状況がかなり悪くなります。あす10日の夕方以降は、路面が凍結する可能性や、重い雪で倒木などが電線に引っかかり、切れて停電する可能性もありますので、きょう9日のうちに対策とっておいた方が良いかもしれません。

注意を促す天達気象予報士
注意を促す天達気象予報士

(めざまし8 2月9日放送)