止まらない電力の価格高騰。

SNSでは上がり続ける電気料金に「#電気代バトル」とハッシュタグをつけ、電気料金の請求書の写真を投稿し、その苦しみを報告する人が相次いでいます。

ツイッターより
ツイッターより
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 “オール電化”で生活しているという人の中には、「去年より約1割使用量が少ないけど、3万7000円アップ」と、10万円を超える請求書を投稿する人まで現れました。

請求額が10万円を超える人も
請求額が10万円を超える人も

そして今、電気代の高騰によってさらなる値上げが起きる、“値上げスパイラル”が起きつつあるのです。

「めざまし8」は、電気代の高騰により「値上げせざるを得ない」施設を取材。その中には、お笑いタレント・ドロンズ石本さんの経営する飲食店もありました。

“値上げスパイラル”にのみ込まれる…様々な「値上げ」事情を取材

「少し値上げをさせていただく、ということに踏み切りました」

そう話すのは、東京・豊島区にある「サンシャイン水族館」の二見武史部長です。
サンシャイン水族館はこれまで様々な工夫を凝らして、入場料金の維持に努めてきましたが、もはや“限界”だといいます。

水槽を照らす照明
水槽を照らす照明

電気料金の値上げのほか、エサ代の高騰などを受けて、3月18日から入場料金の値上げを決めました。大人・子供ともに、100~200円値上げするといいます。

2月1日現在、大人:2400円~2600円の入場料を、3月18日から2600円~2800円に値上げ
2月1日現在、大人:2400円~2600円の入場料を、3月18日から2600円~2800円に値上げ

さらに、若者たちの憩いの場である「ゲームセンター」にも値上げの波が。
岡山県倉敷市で創業20年を迎えるゲームセンター「ファンタジスタ」は、「ついに死の宣告が来ました」とツイッターに投稿。電力会社から、4月からの更なる値上げの通知が来て、大きなショックを受けたといいます。

ゲームセンター「ファンタジスタ」が投稿したツイート
ゲームセンター「ファンタジスタ」が投稿したツイート

ゲームセンター「ファンタジスタ」のツイッターより:
ついに死の宣告が来ました。4月から電気代が5割以上値上がりです。目の前が真っ暗に…。
試算では年間で150万円~200万円ほどの負担増の見込みです。
1日でも長く続けられるように頑張るつもりですが、かなり厳しいと思います。

大島幸次郎店長は、「今回の電気代の高騰でゲームセンターを諦めるお店っていうのは、おそらく出てくるだろうと思います」と話します。

埼玉県にあるビデオゲームミュージアム「ロボット深谷店」も、2月1日から125台のゲーム機全ての料金を2倍に値上げしました。

「ロボット深谷店」篠﨑 治 主任:
苦渋の選択です。
いまの1カ月の電気料金は、だいたい50万円くらい。(今後は)プラス20万円くらいかかると思います。夏の電気代がさらに上がる形になるかと。

オンオフスイッチがつけられたゲーム
オンオフスイッチがつけられたゲーム

さらなる節電のために、お客さん自ら電源のオンオフを行う仕組みも取り入れるといいます。

「寒い寒いって」お笑いタレントのドロンズ石本さん経営の店も…

都内で馬肉料理専門店を経営する、お笑いタレントのドロンズ石本さんも、先日送られてきた電気料金の明細書を見て、目を疑ったといいます。

ドロンズ石本さん:
月に平均10万円ぐらい電気代かかるんですけど、それが今は14、5万円。
食材はなんとか企業努力でできるんですけど、電気っていうのは固定費なので。お客さんが満席だろうが一組だろうが、ついているものじゃないですか、暖房って。

少しでも節電しようと、店内の暖房の設定を1℃下げたといいますが…

ドロンズ石本さん:
お客さまも、前までは寒いとか言わなかったんですけども、寒い寒いって言うから、そういう時は、ちょっと26℃とかに戻して。

節電のためにコンセントが抜かれた電気コンロ
節電のためにコンセントが抜かれた電気コンロ

そのため、現在は、使っていない電気コンロのコンセントを抜き、厨房で使う蛍光灯を半分にしたりするなど、対策しているといいます。

ドロンズ石本さん:
諦めずにまだ、飲食店として戦っていきたいなと思う。
ぶっちゃけいうと、本当にコロナ乗り切ったんで、やはり食事の時は皆さん笑顔になる。それが続いている限りは、やっぱりお店頑張ろうなと思いますね。

(めざまし8 2月1日放送)