2022年9月の台風14号から、4カ月が過ぎた。宮崎・椎葉村では、チョウザメの養殖業者が大きな被害を受けながらも、事業の継続に向け奮闘している。

3カ所の養殖池が被災…被害額は1億2000万円

キャビア王国・鈴木宏明代表:
3つの池が全部土砂で埋まって、完全に埋まって、そこから打ち上げられた魚が一面にずっと転がっている状態でした

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鈴木宏明さんは、約10年前から椎葉村などでチョウザメを養殖している。2022年の台風14号で、鈴木さんの会社では椎葉村と美郷町にある3カ所の養殖池が被災し、約4,000匹のチョウザメが被害に遭った。被害額は、魚だけでも1億2,000万円にのぼる。

キャビア王国・鈴木宏明代表:
ちゃんと育てていってキャビアにしていくという気持ちが強かったので、そこまでちゃんと育てて、守ってあげられなくてごめんねという気持ちがすごく強くて、本当に涙が止まらなかったですね

“クラファン”募り事業継続へ 被害防止策も

この危機を乗り越えるため、鈴木さんは動画サイトの番組に出演したり、クラウドファンディングに取り組んだりして、出資金や寄付合わせて5,000万円を募っている。

被害額には及ばないものの、資金のめどが立ったとして、チョウザメの購入を始めた。

1月19日は、チョウザメ24匹を池に入れた。

キャビア王国・鈴木宏明代表:
多くの方が支援してくれて、どうにか僕の事業が続けられ、本当に感謝しています

また、今後は被害防止のため、養殖池に鉄製の蓋を設置し、都農町にも養殖池を整備してリスクを分散させることにしている。

クラウドファンディングは「Makuake」で行っていて、2023年3月1日まで受け付けているという。

(テレビ宮崎)

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