氷や雪がほとんどない岩石地帯。

ここは昭和基地から南におよそ20kmにある、ラングホブデ地域の雪鳥沢と呼ばれる場所。
日本が管理している唯一の南極特別保護地区で、1984年からコケ類などのモニタリング調査が行われている。

第64次南極地域観測隊・伊村智隊長「砂をかぶることによって、紫外線をある程度防げるので、緑色。地上に出ていると茶色っぽい色になる」

2年に一度行われる今回の調査。

その姿がめずらしかったのか、気付けばペンギンも飛び入り参加してくれた。

沢の中腹でひなを育てているのは、ナンキョクオオトウゾクカモメ。

親ペンギンの隙をつき、卵やひなを捕食する。

独自の生態系を築く南極、雪鳥沢。

短い夏は、まもなく終わりを迎え、長く厳しい冬が始まる。