コロナ禍で減った宿泊客を呼び戻そうと、高知・四万十町のホテルが温泉とアートを一緒に楽しめるユニークな企画を始めた。
「自然との調和」をテーマに制作した作品を起爆剤に、宿泊客を呼び戻す。
テーマは「自然との調和」
藍染めの和紙に描かれたさまざまな空の絵。一つとして同じ色にならない藍染めと、日々変化する空をリンクさせた繊細な作品だ。

四万十町の「ホテル松葉川温泉」で始まったのは、「ナイトタイム・アートフェア・シマント」。

11組のアーティストが「自然との調和」をテーマに制作した約70点の作品が展示販売されている。
アーティスト自ら作品紹介
初日の1月22日には、出品したアーティスト自らが作品を紹介した。アーティスト・KATHMIさんが制作した女性のイラストは、背景に水色や茶色、ところどころに金色をあしらい、モダンな雰囲気に仕上がっている。

アーティスト・KATHMIさん:
四万十川の自然、青空や川の美しさ、土地の土のイメージ。それが太陽に輝いてきらめいているというのを想像しながら描きました
伝説を基に制作…9匹のカッパ
また、空を見上げて、のんびりくつろぐカッパの作品も。

マッサージチェアのそばでは相撲を取ったり、浴場の看板の下で案内をしている子も。

高知市にアトリエを置く黒岩悠史さんが、四万十川流域に伝わるカッパ伝説を基に制作した。宿泊施設と温泉施設に9匹もいるという。

アーティスト・黒岩悠史さん:
自然とアートを融合することで心のリフレッシュにもなりますし、温泉とアートを楽しんでもらえたら

コロナ禍で6割ほどに減少した宿泊客を呼び戻す起爆剤にと企画されたアートフェアは、四万十町の「ホテル松葉川温泉」で3月17日まで開かれている。
(高知さんさんテレビ)
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