2023年注目の長崎出身者との対談企画。ジャパネットホールディングスの高田旭人代表取締役社長兼CEOに、2024年9月完成予定の「長崎スタジアムシティ」について話を聞いた。キーワードは「ワクワクする」。

新施設はたくさんの“ワクワクする”展開が

ジャパネットホールディングスの髙田旭人社長、43歳(※2023年1月15日取材当時)。諫早市でKTNの単独取材に応じた。

ジャパネットホールディングス・高田旭人代表取締役社長兼CEO:
スタジアムシティの建物は、ほぼ発表しているが、これから先に色んな企業が来ますし、こういう企業が来ます、こういうレストランが来ると続々と発表していきます。それを1つ1つ楽しみにして頂けたらと。ワクワクします

長崎駅から徒歩約10分の長崎市幸町に、2024年9月、長崎スタジアムシティが完成予定。スタジアムやアリーナのほか、全243室のホテル、約90店舗が入る商業施設、さらにはオフィスビルも建設される複合施設だ。

提供:ジャパネットホールディングス ※構想段階のため今後デザイン含め変更の可能性があります
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提供:ジャパネットホールディングス ※構想段階のため今後デザイン含め変更の可能性があります
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高田社長が対談でまず口にしたのは、2022年に40万人を下回るなど急激な人口減少が続く長崎市への危機感だ。

テレビ長崎・磯部翔アナウンサー:
今の長崎市に感じることは?

ジャパネットホールディングス・高田旭人代表取締役社長兼CEO:
正直、僕が長崎に1週間いたら楽しいかと言われたら、あまりない。日々の生活の中でここに行ったら楽しいなとか、非日常のイベントも長崎で味わえたら楽しいなというものを増やしていかないと、特に若い人は残らないと感じている

ジャパネットホールディングス・高田旭人代表取締役社長兼CEO:
イベントや企画、施設があれば仕事が生み出されるし、生み出されれば残るし、どちらかが動き出さないと負のスパイラルは抜けられない。実際にスタジアムシティもネーミングライツが「PEACE STADIUM Connected by SoftBank」に決まった。それ以外にも、入居テナントの発表も1月・2月どんどんやっていく。多分「こんなところが来るんだ」みたいなところが続く

提供:ジャパネットホールディングス ※構想段階のため今後デザイン含め変更の可能性があります
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テレビ長崎・磯部翔アナウンサー:
言える範囲でいくと、どういった業態になる?

ジャパネットホールディングス・高田旭人代表取締役社長兼CEO:
テナント、こういうお店があったら長崎初進出のお店を紹介できる。まもなくという感じ

テレビ長崎・磯部翔アナウンサー:
長崎の人が聞いてワクワクする?

ジャパネットホールディングス・高田旭人代表取締役社長兼CEO:
そのお店のために、わざわざほかの県に行くくらいの店が来ないと面白くない。期待を超えてこそ来たいと思ってもらえると思うので、準備をしています

“100年に一度”の変革期にある長崎との結びつき

2022年9月23日、長崎県と佐賀県を結ぶ西九州新幹線が開業した。新幹線開業によって、長崎市は今、“100年に一度”と言われる大きな変革期に入っている。交通環境の整備とあわせ、長崎駅周辺では2023年秋に新たな駅ビルがオープンするなど再開発も大詰めを迎えている。

テレビ長崎・磯部翔アナウンサー:
まちづくりは100年に一度のタイミングと言われるが、どうスタジアムシティとリンクさせていきたい?

ジャパネットホールディングス・高田旭人代表取締役社長兼CEO:
JR九州さんとの距離はもっと近くありたい。試合が終わったあとは増便できないかとか、観戦チケットと電車のチケットを割引の連携ができないかとか、これから詰めていきたい。近隣協議は、長崎市と道の整備もしてもらっている。(サッカーの)V・ファーレン長崎も諫早市に応援してもらっているが、ロープウェイ(スタジアムシティまで延伸させる構想)はハードルが高い

ジャパネットホールディングスは、2020年春から、世界新三大夜景に輝いた長崎の1000万ドルの夜景を楽しめる人気スポット「稲佐山」にある「稲佐山公園」と、稲佐山の麓から山頂を結ぶ「長崎ロープウェイ」の運営に携わっている。

これまで展望所内のレストランで地元グルメやスイーツの販売や、公園内での音楽ライブを開催するなどしてきたが、稲佐山につながる長崎ロープウェイを長崎スタジアムシティまで延伸させる構想も持ち上がっている。

ジャパネットホールディングス・高田旭人代表取締役社長兼CEO:
つながれば稲佐山の価値が何倍にもなると思いますんで

テレビ長崎・磯部翔アナウンサー:
ロープウェイ構想を捨てたわけではない?

ジャパネットホールディングス・高田旭人代表取締役社長兼CEO:
捨てていない。長崎市としての運営が難しければ、民営化の可能性も含めて検討をするとお伝えしているくらい

一方、新型コロナなどの感染症対策については「利便性とのバランス」とした。

ジャパネットホールディングス・高田旭人代表取締役社長兼CEO:
新型コロナがあるかもしれないからスペースを空けよう、とは考えていない。非接触を優先するあまり、使う方のユーザビリティが下がるんだったらやらないでおこうと思うし、コロナ対策というより、お客さまがモノを出したり触ったりしないでよい、利便性が高まりながらも非接触ができればというバランス

本業「通販事業」がスポーツやエンタメで地域を盛り上げる

施設の中核をなすV・ファーレン長崎のサッカースタジアムと、長崎ヴェルカのアリーナについて、以前から気になっていた疑問をぶつけた。

提供:ジャパネットホールディングス ※構想段階のため今後デザイン含め変更の可能性があります
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テレビ長崎・磯部翔アナウンサー:
アリーナが6,000席、スタジアムが2万席。もう少し増やしたらもっと目立つのでは?

ジャパネットホールディングス・高田旭人代表取締役社長兼CEO:
答えがなかなかない。ただ僕は、満員という言葉をすごく大事にしている。常に埋まっている状態の盛り上がりの価値は、何事にも代えられない。正直3万人規模のスタジアムで2万3,000人入るなら、2万人規模のスタジアムで2万人埋まる方が正しいし、みんなが楽しいと思っているので、このサイズ感は間違っていないと思っている

提供:ジャパネットホールディングス ※構想段階のため今後デザイン含め変更の可能性があります
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テレビ長崎・磯部翔アナウンサー:
アリーナに関して、バスケットボールだけのアリーナ?

ジャパネットホールディングス・高田旭人代表取締役社長兼CEO:
スポーツで言えばそう、音楽とバスケットに絞っていく。最初はフィギュアができたらとか、バレーボールとかできたらという話もあったが、ほかの「するかもしれないもの」のためにアリーナの魅力を落としたくなかったので、スポーツとしてはバスケットにフォーカスしている

提供:ジャパネットホールディングス ※構想段階のため今後デザイン含め変更の可能性があります
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テレビ長崎・磯部翔アナウンサー:
例えばバドミントンや卓球など、オリンピックで人気が集まっている競技の国際大会を呼ぶ考えは?

ジャパネットホールディングス・高田旭人代表取締役社長兼CEO:
検討はしていないが、ただバスケのために作ったアリーナでほかのことができるなら、やらない理由はない

テレビ長崎・磯部翔アナウンサー:
春高バレーを思い切って持ってくる?

ジャパネットホールディングス・高田旭人代表取締役社長兼CEO:
すごいですよね。民間のスタジアムアリーナなので、春高でもウインターカップでも高校サッカーでも、県の大会の決勝みたいなものがこの場所でやると、子どもたちが喜ぶなら全力で協力はしたい

ジャパネットホールディングスは、本業の「通販事業」と並ぶ柱に、あえて「スポーツ・地域創生事業」を掲げている。総事業費800億円のビッグプロジェクトの「次」に見据えるものは...。

テレビ長崎・磯部翔アナウンサー:
スタジアムシティプロジェクトが軌道に乗ったらほかの自治体でも検討?

ジャパネットホールディングス・高田旭人代表取締役社長兼CEO:
まだ検討はしていない。ただそういう人材が社内にそろっていて、実際にビジネスとして、地域を盛り上げながら収益化ができるとわかれば、そういう人材がいれば、別のスポーツも含めて、別の地域も含めてやる可能性はあるが、現状で具体化に検討はしていない

テレビ長崎・磯部翔アナウンサー:
夢は持っている?

ジャパネットホールディングス・高田旭人代表取締役社長兼CEO:
スポーツやエンターテインメントを通して、地域を盛り上げるというのは、国内もしくは海外、ビジネスの新しい領域としてやる可能性はあると思っている

高田旭人社長は、長崎スタジアムシティ開業後は年間約850万人の利用を見込むとしているが、利益目標はあえて立てず、新たなことに挑戦するためにも「一定の黒字を目指す」とだけとしている。
急激な人口減少が懸念される長崎で、長崎スタジアムシティ開業が今後、人やモノの動きにどんな影響を与えるのか、「ワクワクする」ような長崎の街の変化に今後も注目が集まりそうだ。

※「高」の字はハシゴダカ

(テレビ長崎)