規制線の奥に見える、壁が緑色の住宅。
高齢の男女を2人の遺体が見つかった、神奈川・平塚市の現場だ。
頻繁に聞こえた「男性の怒鳴り声」「女性のキャー、やめて」
現場となった家の辺りからは事件前、男の怒鳴り声が頻繁に聞こえていたことが分かった。
両親とみられる2人の遺体を自宅に遺棄した疑いで、新谷嘉朗容疑者（50）が逮捕された。
事件が明らかになったのは13日、両親の知人が近くの交番に「知人と連絡が取れない」と相談したことがきっかけだった。
これを受け、警察官が現場を訪れたところ、この家に住む高齢の男女2人が死亡していた。
両親と同居していた新谷容疑者は、自宅から姿を消していたが、14日、静岡県内で発見され、死体遺棄の疑いで逮捕された。
岸本理沙アナウンサー：
新谷容疑者が遺棄したとみられる男女2人は、庭の手入れを一緒にしたり、近所の方にあいさつをするなど温厚な性格だったようです。
近くに住む人は、現場となった家の付近で、争うような声を頻繁に聞いていたと話す。
――どういう声が聞こえていましたか？
近隣住民：
男の人の怒鳴り声です。一方的に「向こう行け」とか「こっち来んじゃねえ」とかっていう怒鳴り声が聞こえてました。
結構長い時間、10分～20分続くと、女の人が「キャー」って聞こえると大丈夫かなって…ちょっと暴力受けてるのかなって思いましたけど…。
近隣住民：
（男の声で）結構すごい口調で「近くに来るんじゃねえ」とか、「向こう行け」とか…あと女性の声で「キャー」とか「やめて」とかって言う声は聞こえてましたよ。
新谷容疑者の両親は、2021年10月から2022年9月にかけて、警察に「息子に暴力を振るわれた」といった相談を6回寄せていた。しかし、両親は当時、事件化を望んでいなかったという。
また、平塚市にはこれまで両親と息子の双方から、合計22回相談が寄せられていたという。
調べに対し、新谷容疑者は容疑を否認している。
新谷容疑者：（供述）
遺棄はしていない。
警察は、見つかった2人の遺体が新谷容疑者の両親とみて、死因などについて調べている。
（「イット！」12月15日放送より）
