11月25日から茨城県ひたちなか市の山新スイミングアリーナで行われた全日本ジュニアフィギュアスケート選手権。

女子は島田麻央が連覇を果たし、男子は吉岡希が初優勝。ペアは村上遥奈・森口澄士組、アイスダンスは來田奈央・森田真沙也組が優勝した。

全日本選手権への推薦出場を手にした選手たち
全日本選手権への推薦出場を手にした選手たち
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この全日本ジュニアで上位に入ると今月末の全日本選手権に推薦出場ができる。

2022年は北京オリンピックでのメダルラッシュから、オリンピック2連覇の“レジェンド”羽生結弦のプロ転向など、一つの時代を終えたとも言える。

到来した「シン・フィギュア」時代にも注目選手が続々と登場。未来の日本フィギュアスケート界を担うジュニアたちの登竜門である全日本ジュニア。この大会で、全日本への推薦出場を勝ち取った女子、男子、ペアの選手たち、そしてアイスダンスの選手たちを見ていく。

ジュニア女子

上位8名が全日本選手権に推薦出場する。

ショート終了後、優勝争いに1〜4位まで1.4点差とひしめき合う大混戦になった。さらに、全日本推薦目安となる8位から12位までも2.71点差としびれる戦いが展開された。

そんな戦いを制したのは、島田麻央だ。大会前に「去年は結果的に1位だった。今回は狙って1位を取りたい」と話していたが、有言実行の連覇を達成。

島田麻央
島田麻央

ショートは「すごく緊張した」と独特な緊張感の中、ステップではつまずく場面もあった。それでもジャンプとスピンは安定感が抜群で、多くの加点を得て首位発進する。

「フリーはどんなに調子が良くなくてもジュニア1年目なので2つとも絶対に挑戦して、降りる気持ちで思い切りたいです」と日本女子史上初のトリプルアクセルと4回転の同時成功を目指して迎えたフリー。

最初のジャンプ、トリプルアクセルは今シーズンすべての大会で成功させてきたが、転倒してしまう。それでもこの大会でも島田は崩れることなく、続く4回転トゥループを2.09点の加点のつく完ぺきな出来で成功させる。

4回転トゥループを成功させる勝負強さを見せた島田麻央
4回転トゥループを成功させる勝負強さを見せた島田麻央

「アクセルが失敗したときは4回転も失敗してしまうんですけど、今回はアクセルが失敗してしまったので4回転は絶対に決めようと思って。決められたのはよかった」

今シーズン、4回転トゥループの成功はなかったが、この大一番で島田は勝負強さを見せた。

連覇がかかりさらに最終滑走というプレッシャーもある中、その後も安定した演技を見せて優勝。

「すごく緊張した中で最終滑走は、将来オリンピックの選考会やオリンピックに選ばれるために最終滑走で滑ることが大事になる。その中でミスを最小限にできたので、つなげていけたら」

この結果で島田は世界ジュニア代表に内定し、さらには初の全日本選手権の推薦出場を獲得した。シニアの舞台でも上位争いが期待できる。

2年連続の表彰台に上った千葉百音はキスアンドクライでガッツポーズ
2年連続の表彰台に上った千葉百音はキスアンドクライでガッツポーズ

2位の千葉百音は、シード選手の意地を見せ、2年連続の表彰台に上った。

高校2年生で5回目の全日本ジュニアとなり、千葉は「年齢も上の方になってきたので、ジュニアの中でも大人っぽいシニアでも通用する滑り、演技がしたい」と大会前に意気込みを語った。

ショートは連続ジャンプの回転不足があったものの、スピン・ステップは出場者唯一のオールレベル4を獲得。演技構成点もトップのスコアで2位に。

迎えた鬼門のフリー。コンディション調整がうまくいかず思うような結果が出なかった東日本選手権。しかし今回の千葉は違った。

「Butterfly Lovers Concerto」の軽快なバイオリンの音色に乗せ、次々とジャンプを着氷。持ち味の伸びやかなスケーティングも光り、去年3位から2位へステップアップ。キスアンドクライでもガッツポーズを見せた。

「去年3位に入って、今年はもっと出来が良いものを見せないといけないプレッシャーもあった中でうまくまとめることが出来てよかった」

念願の全日本ジュニア表彰台を勝ち取った中井亜美
念願の全日本ジュニア表彰台を勝ち取った中井亜美

3位の中井亜美は、ショートではノーミス演技を披露するが、4位に。3位とはわずか0.27点差だった。

表彰台も射程圏内で迎えたフリーは、冒頭のトリプルアクセルを鮮やかに着氷。去年転倒した大技を成功させると、続く3回転ルッツ+3回転トゥループの連続ジャンプも成功させる。

終盤に1つ転倒があったものの、演技をまとめきり、去年より約25点も得点を上げ、念願の全日本ジュニア表彰台を勝ち取った。

「表彰台に乗ることが一番の目標だったので、それが叶えられて嬉しいけど、内容は少し悔しい部分が何個かあった。またジュニアGPファイナルに向けて頑張りたい」

そう意気込む中井は、全日本ジュニアのメダリストとして今年の全日本に挑む。去年はショートからトリプルアクセルに挑戦したが成功とはならず、フリー進出を逃してしまった。

「去年(の全日本)がすごく悔しい結果で終わったので、今年はショートでもトリプルアクセルを。去年は(回転を)締められなかったので、今回はしっかりと締めて降りられるように。念願のフリーを滑ることができるように頑張りたい」

この1年の練習の成果を出した櫛田育良
この1年の練習の成果を出した櫛田育良

4位の櫛田育良(いくら)は「去年、ギリギリのところで全日本に行けなくて悔しかった。今年こそは、という思いで、この1年いろんな練習を頑張ってきた」と振り返る。

去年は0.67点差で惜しくも全日本の推薦出場を逃したが、今年はショート・フリーともに会心の演技を見せた。櫛田の持ち味である疾走感のある滑りに加えて、ショートでは艶やかに、フリーでは力強い表現で会場を魅了。

フリーの演技構成点は7点台でそろえ、去年よりも10点もスコアを上げた。この1年の練習の成果が出た舞台となった。

リカバリーで意地を見せた柴山歩
リカバリーで意地を見せた柴山歩

5位の柴山歩。ショートで3位につけ、表彰台へのプレッシャーがかかる中、フリーの演技へ。「トゥーランドット」の曲同様に、力強い演技を見せていたが、終盤のダブルアクセル+3回転トゥループの予定が、シングルアクセルとなり得点を伸ばせなかった。

それでも最後の3回転フリップに3回転トゥループをつけるなど、総合力の高い柴山ならではのリカバリーで意地を見せたが5位に。

柴山は「これからは緊張感がある中で演技をすることが多くなると思う。緊張していても、自分の実力が出せるように練習していきたい」と悔し涙を流しながら、雪辱を誓った。

キスアンドクライで安堵する奥野友莉菜
キスアンドクライで安堵する奥野友莉菜

6位は高校1年生の奥野友莉菜。去年全日本の推薦出場が見えていた中、フリーで3度の転倒という悔しさを味わっている。

その中でも今年はショート7位につけ、全日本推薦圏内で迎えたフリーは「成功させたい」と話していた、冒頭の3回転ルッツ+3回転トゥループのセカンドジャンプを2回転に変更。

後半ラスト3本のジャンプでミスが出たが、今年は転倒なく演技を終えることができた。

得点が発表され、8位以内が確定すると奥野は「ホッとした」と安堵の涙を流した。

「大きな大会に弱いんですけど、大きな大会でも気持ちを入れて、最後まで滑り切ることをこれからの目標にしたい」

先輩らからエールを受け全日本推薦出場を手にした髙木謠
先輩らからエールを受け全日本推薦出場を手にした髙木謠

その奥野と同日にスケートをはじめ、最初にできた“スケート友達”の髙木謠が7位に。東日本選手権に続き、ショートは最終滑走だった。緊張感がある中でもミスのない演技を見せ、フリーは初の最終グループ入りを果たす。

最終グループの緊張感の中、最初に演技をした髙木は「すごく緊張して不安もあって、ダメなところも多かったんですけど、最後まで諦めずにできたかなと思う」と振り返る。

試合前に同じリンクで練習を共にする先輩・渡辺倫果や憧れの坂本花織から「頑張ってね」とエールを受けたという。「メッセージをもらったことで『全日本に行きたい』という気持ちが強くなって最後まで頑張ることが出来た」と話した。

冒頭2つの連続ジャンプを成功させて得点を重ねると、3連続ジャンプも成功。終盤のジャンプが1回転になってしまうミスはあったが、迫力のある「マスク・オブ・ゾロ」を滑り切り、初の全日本へ。エールをくれた先輩たちと同じ舞台をつかんだ。

3日間4演技というタフな日程をこなした村上遥奈
3日間4演技というタフな日程をこなした村上遥奈

8位はペアとシングルの“二刀流”、村上遥奈。ペアフリーの演技が終わり、約4時間後にシングルのショートに挑んだ。村上は、冒頭の3回転ルッツ+3回転トゥループの連続ジャンプを成功させると、次々に技を成功させ、自己ベストのスコアを更新。

去年は進めなかったフリーへ、今年は8位で進出。フリーでも大きなミスなく演技をまとめ、3日間で4演技というタフな日程を締めくくった。

「集中力をどう立て直すか、いろいろと経験になって、これからまた次の試合も4試合になってもいい演技ができるように頑張りたい。両方出ても、大きなミスなく全日本ジュニアで滑り切れたのは自信につながる」と演技後には笑顔も見せた。

シングルとペアで全日本への推薦出場を勝ち取った村上。「すごく大きな舞台で、またいい経験になると思うので、いろいろなことを吸収して経験を積みたい」と意気込んだ。

ジュニア男子

上位8名が全日本に推薦出場する。

優勝は去年3位から頂点をつかんだ吉岡希。東日本は腰の痛みがあり大事をとって欠場した。「ちゃんと練習はできているので問題はない」という中で迎えた全日本ジュニア。

吉岡希
吉岡希

ショートでは「ジャンプは初めてノーミスできてよかった」と演技後に小さくガッツポーズし、2位スタート。

逆転優勝をかけたフリーでは、冒頭2本の4回転トゥループを着氷。トリプルアクセルも2本とも着氷させ、得意のジャンプで得点を重ねる。

終盤の連続ジャンプに転倒はあったが、観客の拍手に背中を押され最後まで滑りきった。

世界ジュニア代表の内定も手にした吉岡希
世界ジュニア代表の内定も手にした吉岡希

「優勝にふさわしい演技ではないと思うんですけど、最後まで諦めずジャンプを締めきれてよかった」

この優勝により世界ジュニア代表の内定も勝ち取った吉岡は「来年からシニアに上がるので、シニアで戦えるようにしていきたい。また来季はGPシリーズの派遣がもらえるように、ジュニアGPファイナル、そして世界ジュニアも頑張りたい」と語った。

自身初のショート80点超えにキスアンドクライで喜ぶ片伊勢
自身初のショート80点超えにキスアンドクライで喜ぶ片伊勢

2位は片伊勢武アミン。ショートは圧巻の演技を披露した。大河ドラマ「義経」の音楽に乗せ、ジャンプはすべて1点以上の加点のつく完ぺきな出来栄えを見せる。

しなやかさと強さが光る滑りで、演技後には会場がスタンディングオベーション。出場選手唯一のスピン・ステップすべてレベル4を獲得し、自身初の80点台を突破した。

ショート首位発進でフリーを迎えるが、ジャンプのミスが目立ち6位に沈み、優勝をつかむことはできなかった。それでもショート・フリーともにスケーティングでは高く評価され、演技構成点はトップのスコアに。片伊勢は全日本ジュニアで初のメダルを獲得した。

「優勝じゃなく準優勝だったのでそれがすごく悔しいのと、自分の演技が100%出せなかったのがすごく悔しい。すごく悲しいけどファイナルと全日本の試合がすぐに続くので、練習をしっかり積んで、今後の2試合でリベンジできたら」と話した。

何度もガッツポーズが飛び出した佐々木晴也
何度もガッツポーズが飛び出した佐々木晴也

3位は佐々木晴也。昨シーズンは受験のために休養し、京都大学に合格してリンクに帰ってきた“文武両道スケーター”だ。2年ぶりの全日本ジュニアで一番の輝きを放った。

ショートでは、トリプルアクセルを含むすべてのジャンプを着氷。「やっぱり緊張感が桁違い。これだけ緊張できることもないので、緊張しつつも楽しさがすごくあった」と語り、アップテンポな曲を軽快に滑り切り、演技後には豪快なガッツポーズを見せた。

フリーでも冒頭のトリプルアクセルを1.60点の加点のつく完成度で成功させると、次々とジャンプを成功。最後の3回転フリップを着氷させた後にはガッツポーズも飛び出した。

ショートとは雰囲気が一転した重厚感のあるラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」を情感たっぷりに演じた。フリーのフィニッシュでも、再び豪快なガッツポーズを見せ、1位に。ショート4位から逆転で表彰台に上った。

4回転トゥループをこの大会で成功させた中村俊介
4回転トゥループをこの大会で成功させた中村俊介

4位は中村俊介。去年6位から雪辱を誓って挑んだ大会だったが、表彰台まであと1歩及ばなかった。

フリー冒頭の4回転トゥループは、今シーズン試合で成功のなかった大技だったが、この大一番で成功させる。しかしその後ジャンプが乱れ、悔しさをにじませながらのフィニッシュとなった。

中村は「4回転と次のトリプルアクセルはキレイに決まったので、それはすごく良かった。スピンも失敗しましたし、他のジャンプも体力がないので最後までもたなかった。そこが悔しい。まず体力を作り直すところが一つと、基礎も。ジャンプをミスしても点が残るような選手になっていきたい」と今後に向けて前を向いた。

ジュニアデビューの中田璃士は5位に
ジュニアデビューの中田璃士は5位に

ジュニアデビューの中田璃士(りお)が5位。ショートは3回転ループが1回転となったことが響き7位スタートに。去年はショート10位で迎えたフリーでミスが続き、悔し涙を見せた。

そのリベンジとなるフリーでは、冒頭のトリプルアクセルを成功すると、すべてのジャンプを着氷。細かいミスこそあったが、演技構成点では全体3位と武器である表現力も高い評価を受け、順位を5位まで上げた。

「まず1年前の弱い自分に対して(言いたいです)。中田璃士は弱いんじゃない、弱くないと思ってくれたら嬉しいです」

この結果で初の全日本推薦出場も決定。大舞台に向けて4回転ジャンプを構成に入れることも視野に入れ、トリプルアクセルの数を増やすことにも意欲を見せた。

有言実行の結果を手にした垣内珀琉
有言実行の結果を手にした垣内珀琉

6位の垣内珀琉(はる)は「6位以内に入って、全日本に推薦してもらえるようにしたい」と大会に向けての意気込みを語っていたが、有言実行の結果になった。

ジャンプでミスのない演技をしたショートでは、国内大会の自己ベストを更新。緊張で夜も眠れなかったという中で迎えたフリーは、近畿選手権、西日本選手権と成功させてきた4回転トゥループで転倒。

それでもアヴィーチーの「Wake Me Up」を会場の手拍子を受けて演じ切り、ミスを最小限に抑えて目標を達成。「全日本では、ショート・フリーでノーミスしたい。あとは初めてなので楽しみたい」と話した。

意地の入賞を見せた周藤集
意地の入賞を見せた周藤集

7位の周藤集(すとうつどい)は、今シーズンジュニアGPに2戦出場した選手として意地の入賞を見せる。ショートでは連続ジャンプで跳び上がることができず転倒。

9位と全日本推薦圏外のスタートとなってしまった。それでもトリプルアクセル2本構成のフリーで転倒なく終え、フリーで8位となり、結果7位に。

2年前はフリーに進むことができず、去年は16位となかなか結果を残すことができなかった全日本ジュニアで初の一桁順位を手にし、初の全日本推薦出場をつかんだ。

田内誠悟は今大会、最大のサプライズを起こした
田内誠悟は今大会、最大のサプライズを起こした

8位は今大会、最大のサプライズを起こした田内誠悟。

ショートでは冒頭の連続ジャンプが決まらず、出だしでつまずくとステップで転倒。技術点を伸ばすことができず、まさかの17位スタートに。

演技後は涙が止まらず「ショート落ちかと思って気持ちが落ち込んで絶望していた」とこぼしていた。

気持ちの切り替えが難しい中での演技となったフリーは、全日本ジュニアに向けて何度も何度も曲をかけて通し練習をしてきたという。

初めての全日本推薦出場を手にした田内誠悟はガッツポーズ
初めての全日本推薦出場を手にした田内誠悟はガッツポーズ

「いろいろと失敗してしまったけど、もう吹っ切れて、一つ一つのジャンプの前に“できる”と口ずさみながら滑った。“できる”と思ったことで、一つ一つ跳んでいけたのかなと思います」

次々とジャンプを着氷させると、長い手足を活かしたダイナミックな表現力も終盤に向けて力強さが増し、大きな拍手に包まれながら迎えたフィニッシュでは“人生初”という力強いカッツポーズが飛び出した。

フリーの順位はなんと3位で、その結果8位に滑り込み、初めての全日本推薦出場を勝ち取った。

ジュニアペア

ジュニアペアで優勝したのは村上遥奈・森口澄士組。結成1年目ながら、全日本への推薦出場をつかんだ。

まだまだペア特有の技は習得途中の段階だが、シングルでも地力のある2人は、スケーティングや単発のジャンプの質が高い。

全日本への推薦出場を手にした村上遥奈・森口澄士組
全日本への推薦出場を手にした村上遥奈・森口澄士組

フリーの3回転サルコウ+3回転トゥループ+ダブルアクセルは今大会でも成功させ、会場を沸かせた。

ショート・フリーともに自己ベストを更新して全日本へ。

全日本では“りくりゅう”こと三浦璃来・木原龍一組と公式練習で時間をともにすることになる。走り始めたばかりの2人にとって、大きな経験になることは間違いない。2人はシングルでも全日本への出場権を獲得しているため、男女で“二刀流”の挑戦を見ることができる。

全日本のペアは男子と同日に行われるため、2人がシングルでフリーに進出すると、森口は同日に2演技を2日間、村上は4日間すべてで演技するハードスケジュールになりそうだ。

ジュニアアイスダンス

アイスダンスは來田奈央・森田真沙也組が圧巻の演技で連覇を達成する。

連覇した來田奈央・森田真沙也組
連覇した來田奈央・森田真沙也組

リズムダンスとフリーダンスともに、ツイズルは2人ともレベル4を獲得。さらに出来栄え点でも2点台の加点のつく完成度で、リフトもすべてレベル4を獲得し、着実にレベルを重ねた。

リズムダンスで初の65点台に到達すると、フリーダンスでも息のあった勢いのある演技を見せて、100点台に迫る96.75点の自己ベストで大会を締めくくった。

シーズン後半は再び世界での戦いが待ち受ける。來田は「こうやって自己ベストを更新できたことで自信につながった。点数が出たことで世界でもトップを狙えるようになれる。また2人で頑張っていきたい」と意欲を見せた。

女子、男子、ペア、アイスダンス順位

ジュニア女子表彰台
ジュニア女子表彰台

ジュニア女子
1 島田 麻央(木下アカデミー)199.19点
2 千葉 百音(東北高校)193.15点
3 中井 亜美(MFアカデミー)190.70点
4 櫛田 育良(木下アカデミー)184.29点
5 柴山 歩(木下アカデミー)184.28点
6 奥野 友莉菜(駒場学園高校)166.32点
7 髙木 謠(MFアカデミー)166.07点
8 村上 遥奈(木下アカデミー)163.65点

ジュニア男子表彰台
ジュニア男子表彰台

ジュニア男子
1 吉岡 希(法政大学)209.57点
2 片伊勢 武 アミン(関西大学)208.22点
3 佐々木 晴也(京都大学)207.96点
4 中村 俊介(木下アカデミー)196.92点
5 中田 璃士(MFアカデミー)190.24点
6 垣内 珀琉(ひょうご西宮FSC)180.73点
7 周藤 集(MFアカデミー)179.85点
8 田内 誠悟(名東FSC)179.25点

ジュニアペア
ジュニアペア

ジュニアペア
1 村上 遥奈・森口 澄士(木下アカデミー)149.08点

ジュニアアイスダンス
ジュニアアイスダンス

ジュニアアイスダンス
1 來田 奈央・森田 真沙也(木下アカデミー)161.92点
2 岸本 彩良・田村 篤彦(西武東伏見FSC)133.82点
3 山下 珂歩・永田 裕人(倉敷FSC)109.15点
4 原澤 七愛・熊野 英輔(神奈川FSC・多摩大学目黒高等学校)94.31点

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https://www.fujitv.co.jp/sports/skate/figure/toJPN.html

フィギュアスケート取材班
フィギュアスケート取材班