この記事の画像(13枚)

1日、21歳の誕生日を迎えられた、天皇皇后両陛下の長女・愛子さま。
誕生日に合わせて公開された映像には、愛子さまが新たに完成した皇居の厩舎を訪れ、皇室の儀式で馬車をひく馬にニンジンを与えられるご様子が。

愛子さまは現在、学習院大学 文学部の3年生。
江戸時代の文学をはじめとする専門的な授業をオンラインで受け、学業を中心に過ごす傍ら、両陛下とテニスをするなど運動を心がけられているといいます。

成年皇族として過ごされたこの1年。
その数々のシーンをファッションと共に振り返ると、皇后さまへの思いが見えてきました。

愛子さまの装いから見える皇后さまとの“共通点”

「自分が成年皇族の一員であるという自覚が芽生え、個々の行事に責任感を持って臨まなければならないと感じた瞬間でございました」

2022年3月に行われた初の単独記者会見で、成年皇族として初めて新年祝賀の儀に出席した際のことを、こう話された愛子さま。

薄いグリーンのツーピース姿で、成年を迎えられた喜びと共に、その責任についても語られました。

11月5日には、白のアンサンブル姿で、いとこの佳子さまと共に雅楽の演奏会をご鑑賞。

1年前の2021年12月には、ご自身の成年行事に「ローブ・デコルテ」と呼ばれる、明治中期以降、女性皇族にとって最も格式の高い正装で臨まれました。

このとき着用されていたジャケットを始め、初の単独会見や雅楽の演奏会などの行事で着用されていたのは、いずれも「深いV字の襟」が印象的なデザインです。

皇室のファッションに詳しい青木淳子氏によると、こうした愛子さまのファッションには、皇后さまへの“あるお気持ち”が込められているというのです。

歴史文化学研究者 青木淳子 氏:
成年行事の儀式や初の会見など、ここ一番という場面で、愛子さまは“テーラードカラー”を選択されています。テーラードカラーは、雅子さまの定番アイテムの一つです。

実は、テーラードカラーは、皇后さまが外務省に勤められていた時代や、公務の際のファッションによく取り入れられていたデザイン。

青木淳子 氏:
こんなところにお母さまへの尊敬の気持ちを感じることができますし、雅子さまとご相談して決定されたのかもしれません。

また、成年皇族としての変化は他にも…

青木淳子 氏:
例えば18歳のお誕生日ではノーメイク、19歳でもほぼノーメイクに見えます。ところが20歳のお誕生日では、ナチュラルメイクをなさって、少し大人びた雰囲気でした。
そしてこの一年で、例えば、博物館ご見学の折には光るシャドウを使った、いわば華のあるメイクで、更に大人びた感じがします。

こうした変化と共に歩まれた成人皇族としての1年について、フジテレビの皇室担当・橋本寿史解説委員は、このように話します。

フジテレビ 橋本寿史 解説委員:
本当に映像を拝見しておりましても、一年一年お美しくなられているというのを感じています。両陛下も大学2年から3年という中で、どんどん愛子さまを頼もしく思われてきている。

また、1月に行われる予定の一般参賀についても、「愛子さまが参加される可能性は高い」ということです。

(めざまし8 「NewsTag」より12月1日放送)