(2)保存は一昼夜まで。フッ素樹脂加工には目に見えない小さな穴が存在します。そのため、調理したものを長期間保存すると、塩分などの成分が徐々に染み込んで、加工がはがれる原因になります。保存容器などに移していただくのが好ましいですが、保存は一昼夜を目安にお願いします。

――そのほかにはどんなポイントがある?続きを教えて。
(3)使用ごとに油を薄く引くこと。油を引くと急激な温度変化を抑えられるので長持ちします。焦げ付きやすくなってきてからではなく、新品のうちから引くことをお勧めします。「油を引かなくてOK」とある製品もありますが、当社としてはお勧めしていません。
(4)調理は中火以下ですること。急激な温度上昇が起こらないよう、調理は中火以下の火力ですることをお勧めします。コンロを使う場合は、炎が底面からはみ出さないように使用するのがお勧めです。炎がはみ出ると取っ手に当たって焦げる場合があり、危険でもあります。

(5)鋭利なものは使用を避けること。フライパンの表面に傷が付くと、そこから加工のはがれが起こります。金属製のキッチンツールは、金属製が使用可能と明記されているフライパンでのみ使えます。その際は表面を傷付けにくい、角の丸い滑らかなものをお使い下さい。木製や耐熱樹脂製のツールを使うと表面の加工が長持ちします。
フライパンの寿命は使い方に影響されるため、高価なものが必ずしも長持ちすると断定はできません。
――Twitterで話題となった受け止めを聞かせて。
フライパンは誤った使い方を続けると、劣化のスピードも早まります。決して、安い買い物ではないと思いますので、当社が「また言ってるよ」と言われるくらいまで、認識が広がればいいですね。
#大事な事なので5回言います
— 和平フレイズ【公式】🍳🥘 (@waheifreiz) November 21, 2022
使用後すぐにフライパンを急冷しない
使用後すぐにフライパンを急冷しない
使用後すぐにフライパンを急冷しない
使用後すぐにフライパンを急冷しない
使用後すぐにフライパンを急冷しない
あのジュ~はふっ素樹脂の表面が傷む原因になりますので、すぐに水をかけないで pic.twitter.com/SE8mJgZ6ZE
熱々のフライパンに水を入れたときの「ジュ~」。音の響きの良さもあり、やってしまう人もいるだろうが、どのフライパンでも本体に負担をかけていることは覚えておきたい。