急な冷却はフライパンを「収縮」させる

水がだめならお湯で洗うのはどうなのだろう。調理で液体調味料を熱したりする時にも「ジュ~」と聞こえるが、問題ないのだろうか。疑問点を和平フレイズの担当者に聞いた。

フライパンは加熱で膨張する(提供:和平フレイズ)
フライパンは加熱で膨張する(提供:和平フレイズ)

――フライパンの急冷が傷む原因になるのはなぜ?

フライパンは加熱で膨張するので、その後に急な冷却があると製品本体に「収縮」が起きてしまい、本体の変形や塗装面(表面)の剥がれにつながる恐れがあります。洗い物は毎日のようにするので、積み重なると劣化の原因になってしまいます。


――傷むとどうなる?見た目などで判断できる?

フッ素樹脂などの加工が劣化するので、焦げつく場所、焦げ付かない場所がまだらに出てくることも考えられます。見た目での判断は難しいですが、使用時にこびりつきやすくなります。

調理での蒸し焼きは大丈夫?(画像はイメージ)
調理での蒸し焼きは大丈夫?(画像はイメージ)

――急冷はどのフライパンにも良くないの?

こびりつきにくくするための加工が施されているものは特に注意が必要です。鉄製(中華鍋など)は熱に対する耐久性が高いですが、空炊き状態で水をかけると高温の蒸気が発生します。やけどや本体の変形につながるので、(どれでも)行わないことを勧めます。