世は空前のサウナブーム。そんな中、滋賀県の人気サウナで命に関わりかねない、思わぬ事態が起きた。いったい何があったのか、取材した。

人気サウナで”前代未聞”の危険な事態

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大津市の銭湯「都湯-ZEZE-」は、110℃の高温ドライサウナと、天然の地下水掛け流しの水風呂が名物。

10月14日夜、常連客がいつものようにサウナに入ると…。

当時の利用客:
いつも熱めなんですけど、いつもよりちょっと熱いなと。

当時の利用客:
(温度計の)針は138℃を指していて。

サウナの温度がいつもより30℃高い140℃に変わっていたのだ。この状態は2時間ほど続き、25人ほどがサウナに入ったという。

当時の利用客:
手上げたらヒリヒリして、頭より上では耐えられない暑さ。

当時の利用客:
外出てきて「フラフラするなあ」と思いながら。

幸い、当時の利用客らに重大な健康被害はなかった。

30年間で初めて…銭湯の番頭も怒り

都湯-ZEZE- 番頭 原俊樹さん(38):
一瞬頭真っ白で、そんなことしたっけなと思ったんですけど、イタズラだなとすぐ直感で分かりました。サウナができて30年間、一度もそういうことがなかったんです。触られるっていうのは。

温度の設定を変える制御盤は男湯の脱衣所にあり、触ることができる高さだった。

日本サウナ・スパ協会によると、サウナは70℃から90℃が適温で、140℃は常識を超えるレベルで危険とのこと。このサウナの通常温度である110℃の状態で記者が入ってみると…。

記者リポート:
普通のサウナよりめちゃくちゃ暑いです。これが140℃だったら、けっこう危ないと思います。水風呂入ってきていいですか。

都湯-ZEZE- 番頭 原俊樹さん(38):
死んでしまったり、命に関わってくることだと思うので、ほんまにやめてほしいです。

店は今後、制御盤に鍵付きのカバーを付けるなど対策をする予定で、警察にも被害を相談したということだ。

(関西テレビ「報道ランナー」10月18日放送)

関西テレビ
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