円安などの影響で、中古車が値上がりしている。なんと新車の価格を上回るという「逆転現象」が起きているというのだ。一方、買い取りの相場も上がっていて、場合によっては、新車で買った時よりも高い値段で買い取ってくれることがあるという。西日本最大級の中古車展示場を取材してみた。
ノア、ヴォクシー…特に中古ミニバンの人気が高まる
この記事の画像(7枚)カーチス南港 小芝正晴 支店長:
例えばこのヴォクシーですね、ハイブリッドのモデルになるんですが、新車の価格は約338万円。それに対して今、中古の価格としては359万9000円(10月11日時点では約355万円)
カーナビなどオプションがついている中古車の価格が、新車を上回る「逆転現象」が起きているのだ。円安の影響で海外への輸出の需要が高まったことによって、中古車の価格が高騰。海外で人気の高い車種は、2カ月ほどで約20万円もアップしたという。
カーチス南港 小芝正晴 支店長:
大きめのミニバンと言われる車種、アルファード、ヴェルファイア、ノアとかヴォクシーとか。車種としては大きな車が、相場的には上がっている
半導体不足で新車の納期に遅れ…さらに中古車に流れる客が増加
さらに、半導体不足で新車の納期が遅れていることから、客が中古車に流れているという。カーチス南港では、中古車の販売台数が数カ月で2割ほど増加している。
中古車を購入した家族:
新車なの?っていう値段。でも新車が来ないですからね…
反対に、今「お得」なのが車の買い取りだ。買い取りの相場も上がっていて、場合によっては、新車で買った時よりも高い値段で買い取ってくれることがあるという。
カーチス南港 小芝正晴 支店長:
価格的には、間違いなく円安前の相場よりも落ちるということはないと思いますので。ユーザー様にとってもチャンスではないかと認識しております
中古車市場にも影響を及ぼす円安の波。一体いつまで続くのだろうか。
(関西テレビ「報道ランナー」2022年10月11日放送)