将来の夢は「JR只見線の運転士」という小学生の男の子がいる。バッグはキーホルダーやバッジで埋め尽くされ、車両の撮影にも余念がない。どうすれば乗客を増やせるのか。全線再開後も残る重い課題について、真剣に考えている。

只見線は別格 鉄道大好きの小学2年生

JR只見線のキーホルダーやバッジで埋め尽くされたバッグを持つ男の子。福島・只見町の小学2年生・角田淳紘君だ。

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淳紘君は9月下旬の週末、お母さんと自宅から車で30分の只見駅まで写真を撮りにやってきた。
あっちに行ったり、こっちに来たり。そして、試しに撮影してみたり。

角田淳紘君:
なんかまぶしすぎて入んない。暗くなっちゃう

母親の一恵さんと撮影場所を探す淳紘君
母親の一恵さんと撮影場所を探す淳紘君

母・一恵さん:
最初向こうから入ってくるでしょ。そしてこっちから

角田淳紘君:
太陽がこっち側にあるから…

通いなれた場所だが、到着する列車をどこから撮影するのが良いか、ベストな場所を探して歩く。

角田淳紘君:
いつもと違う写真を撮りたい

訓練運転の車両が到着した。停車位置にあたりをつけてカメラを構えたら動画で撮影する。

狙い通りに訓練運転の車両を撮影
狙い通りに訓練運転の車両を撮影

角田淳紘君:
撮れた。やっぱりあそこに止まった

そして、停車している様子は写真に収める。

物心ついたときには、すでに鉄道が大好きだった淳紘君。地元を走る只見線は特別だ。

角田淳紘君:
音とか揺れとか、あと景色とか車内とかが好き

淳紘君の自宅には、鉄道グッズがずらり。

淳紘君の部屋にはたくさんの鉄道グッズが並ぶ
淳紘君の部屋にはたくさんの鉄道グッズが並ぶ

プラレールはもちろん只見線モデルで、全線再開までのカウントダウンボードは自分で作った。

ずっと走り続けてほしい 只見線の課題も真剣に…

淳紘君が生まれたのは、新潟・福島豪雨から3年後の2014年だった。

ーー11年前の新潟・福島豪雨の写真とか見たことある?

角田淳紘君:
学校とかの朝の会で見たことある。橋が壊れたのが悲しかった

会津川口駅と只見駅の間を列車が走る様子は、まだ見たことがない。

それでも、他の区間で只見線に乗って目にしたことが将来の夢につながった。

ーー淳紘君の将来の夢とかは決まってるのかな?

角田淳紘君:
うん。只見線の運転手。運転してるとこがかっこよかった

ただ、心配なこともある。それは、只見線は乗客が少なく、赤字路線だということだ。
報道で知って驚いた淳紘君は考えた。

角田淳紘君:
「只見線に乗らないと食べられない物を売る」と、「特別列車を走らせる」と、「只見線に乗るとポイントがたまって、全部たまるとグッズがもらえる」と、「クジを引いて当たりが出るとグッズがもらえる」

どうすれば乗客を増やせるか。全線で再開した後も残る重い課題について真剣に考えている小学生がいること。再スタートを切る只見線にとって心強い存在だ。

只見線の課題についても考える淳紘君
只見線の課題についても考える淳紘君

母・一恵さん:
只見線にずっと走り続けてほしいという思いが強くて、今回全線再開通になるので、より一層これからもずっと走り続けてほしいなって思っているので、本人は。なので、こちらもできる限りその気持ちを応援してあげたいなと思っています

全線再開を迎えた10月1日は抽せんで選ばれて、只見駅の1日駅長を務めた淳紘君。
多くの乗客を乗せて走るその日まで、そしてその後も、きっと淳紘君は只見線を応援していく。

(福島テレビ)

福島テレビ
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