9月22日、オーストラリア・シドニーで『FIBA女子バスケットボールワールドカップ2022』が開幕した。優勝したチームは、2024年に控えるパリオリンピックへの出場権を獲得する。

4大会連続、14回目の本戦出場となる女子日本代表は、”金メダル獲得”を目標に掲げ、この大会に臨んでいる。

このワールドカップへは世界から12チームが出場する。6チームずつ2つのグループに分かれて1回戦、総当たりの予選ラウンドを戦い、各グループ上位4チームが決勝トーナメントへと進む。日本はグループBに入り、まずは決勝トーナメント進出を目指し、連戦を戦い抜く。

FIBAランキング8位の日本に対し、初戦のマリは37位。やや順位の差はあるが、身体能力の高さとフィジカルの強さが警戒された。

“金メダル獲得”を目標に掲げる女子日本代表(C)FIBA
“金メダル獲得”を目標に掲げる女子日本代表(C)FIBA
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チームを率いる恩塚亨ヘッドコーチは「ペイントエリアの攻防が鍵を握る」と話し、「トランジションとポストとリバウンド」をポイントに挙げた。

また髙田真希主将は「日本が苦手とするフィジカルに体を当ててくる。そこで受け身になればやられてしまう」と警戒し、「初戦で内容良く勝ち切ることがその後にも繋がるので、最初から自分達のリズムで戦っていきたい」と意気込んだ。

初戦の硬さが見られるも…持ち味の3ポイントシュートで突き放す

スタートの5人は、#8髙田真希選手(デンソーアイリス)、#23山本麻衣選手(トヨタ自動車アンテロープス)、#75東藤なな子選手(トヨタ紡織サンシャインラビッツ)、#88赤穂ひまわり選手(デンソーアイリス)、#99オコエ桃仁花選手(富士通レッドウェーブ)。

試合の入りは、マリのファイジカルや、シカ・コネ選手(190cm)の粘り強いリバウンドに苦しむ時間もあったが、日本は20歳の注目株、平下愛佳選手(トヨタ自動車アンテロープス)の3ポイントシュートが立て続けに決まり、得点を重ねてゆく。

しかし、初戦の硬さなのかボールをファンブルしてしまう場面も見受けられた。そのなかでも日本は、平下選手以外も、持ち味である3ポイントシュートを高確率で決め、激しいディフェンスからマリのミスも誘った。前半を47-29とリードして終える。

後半は、マリのフィジカル対策を改善してきた日本。攻守共に、確実にペースを掴む。この試合は東藤選手も3ポイントシュートが好調で、後半もその勢いは止まらない。

日本に良いリズムをもたらした馬瓜ステファニー選手(C)FIBA
日本に良いリズムをもたらした馬瓜ステファニー選手(C)FIBA

赤穂選手や、#3馬瓜ステファニー選手(トヨタ自動車アンテロープス)のアタックも、日本に良いリズムをもたらした。

2016年リオ五輪以来の世界大会出場となった渡嘉敷来夢選手(C)FIBA
2016年リオ五輪以来の世界大会出場となった渡嘉敷来夢選手(C)FIBA

2016年リオオリンピック以来の世界大会出場となった#10渡嘉敷来夢選手(ENEOSサンフラワーズ)も、チーム最多の7リバウンドと奮闘。

最終スコアは89-56で、日本が初戦を白星で飾った。

新旧”最年少”の2人が躍動!あわせて3ポイントシュート9本の活躍

日本代表チーム最年少の平下愛佳選手が、この試合チーム最多の17得点を叩き出した。

チーム最多17得点を決めた最年少・平下愛佳選手(C)FIBA
チーム最多17得点を決めた最年少・平下愛佳選手(C)FIBA

第1クォーターから3本、100パーセントの確率で3ポイントシュートを沈めると、終盤1本落としたが6本中5本を沈めてみせた。2002年生まれ、20歳の選手が、思い切りの良いシュートでチームに流れを呼び込んだ。

大会前、「最年少だがとにかく思いきってプレーし、遠慮しないことを意識している」と話していた通り、その若さとアグレシッブさを存分に発揮した初戦となった。

3ポイントシュートを4本中4本決めた東藤なな子選手(C)FIBA
3ポイントシュートを4本中4本決めた東藤なな子選手(C)FIBA

この試合、東藤なな子選手も4本中4本、100パーセントの確率で3ポイントシュートを決めた。合宿中から「3ポイントシュートの改善に取り組んできた」と話す東藤選手だが、その努力が身を結んだ形となった。

2000年生まれの21歳、東京オリンピックへは20歳の最年少で臨んだが、1年を経てさらに逞しさが増した印象だ。

日本は37本中16本、43.2パーセントの確率で3ポイントシュートを決めている。元々、日本の3ポイントシュートは警戒されているが、この試合結果を見て対戦チームはさらに、そこを対策してくるはずだ。日本がその上をいけるか、勝利へのポイントのひとつである。

次戦は、昨季までデンソーアイリスの指揮を執ったマリーナHC率いる、セルビア戦

23日にはセルビア(FIBAランキング10位)との対戦が控えている。

セルビア代表を長く率いる、マリーナ・マルコヴィッチヘッドコーチは、昨シーズンまでWリーグ、デンソーアイリスのヘッドコーチを務めていて、髙田選手と赤穂選手にとっては師弟対決ともなる。

セルビアは初戦をカナダ(同ランキング4位)と戦い、60-67で敗れている。日本のバスケをよく知る指揮官との戦いの行方に注目したい。

CSフジテレビNEXTで生放送
FIBA女子バスケットボールワールドカップ2022

9月23日(金・祝)10:50~日本(FIBAランク8位)×セルビア(10位)
9月25日(日) 19:20~日本×カナダ(4位)
9月26日(月) 14:50~日本×フランス(6位)
9月27日(火) 19:20~日本×オーストラリア(3位)