“天空の山城”新たな城主はネコの「さんじゅーろー」
この記事の画像(10枚)“天空の山城”として知られる岡山・高梁市の備中松山城。
その備中松山城の新たな城主となったのは、城に住みついていた1匹の雄ネコ。放浪を経て1カ月半ぶりに城に戻ってきたのだ。
約40人のファンに見守られながら、優雅に歩く一匹のネコ。備中松山城の新たな城主、「さんじゅーろー」だ。
高梁市観光協会・中村会長:
さんじゅーろーは2018年7月の豪雨で高梁市が大きな被害を受けた時、ふらっと備中松山城に現れた。
さんじゅーろーは3歳くらいのオスで、備中松山藩出身の新撰組のメンバー「谷三十郎」にちなんで 名付けられた。2018年7月、飼い主で、高梁市に住む難波恵さんの家を出て行方不明になり、その後、約6キロ離れた備中松山城で発見されてから城に住みついていたという。
観光客の人気を集めていたことから、難波さん家族は高梁市の観光協会にさんじゅーろーを譲渡。
元飼い主・難波恵さん:
探して見つからずあきらめていたら、(備中松山城に)いると言われた。見つかったので良かった。
一時行方不明になるも大捜索で無事保護
しかし11月4日、さんじゅーろーはケージから逃げ出し、またも行方不明に…。
市の観光協会が約300枚チラシを作り、大捜索を展開。その結果、11月23日、無事に保護された。
高梁市観光協会・中村会長:
オスの3歳ということで、気まぐれな所もあるがそこもまた魅力。
さんじゅーろーは去勢手術を終えていて、今後は城の管理事務所に原則、常駐するという。
観光協会はリードを付けた散歩の時間も設けるなど、城を訪れた人がさんじゅーろーと触れ合えるようにすることにしている。
観光客からは「かわいかった。人気者になって有名になってほしい」や「(豪雨の後)街を元気づけるように猫城主として来てくれたので奇跡みたい」などと大評判だ。
42日間の放浪を経て再び城に戻ってきたネコ城主。
天空の山城を市の内外にPRする招きネコとして期待されている。