「甘噛みをされたい葛藤から、全人類を解放する」

こんなスローガンで開発された、世界初だという甘噛みロボットが一般発売された。その名は「甘噛みハムハム」。

(出典:ユカイ工学)
(出典:ユカイ工学)
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このロボットはユカイ工学株式会社(東京・新宿)の製品で、口の中に指を入れると「ハムハムしたり、カミカミしたり、たまにサボったり」しながら、いつでもどこでも甘噛み体験が楽しめるという。

赤ちゃんや幼いペットの甘噛みは可愛いものだが、噛み癖になる可能性などから、注意した経験のある人もいるだろう。しかし、この「甘噛みハムハム」なら好きなだけ楽しめるというわけだ。

(出典:ユカイ工学)
(出典:ユカイ工学)

ロボットの口に指を入れるとセンサーが反応し、“痛気持ちいい”力加減で甘噛みする「ハムリングシステム」によって、いろんな形の指でも同じように心地よさが感じられるという。

ハムリングシステム イメージ(出典:ユカイ工学)
ハムリングシステム イメージ(出典:ユカイ工学)

さらに「ハムゴリズム」というプログラムで、ときにはマッサージのようにハムハムしたり、ビックリしたように甘噛みしたり、指を入れるたびに変わる甘噛みが体験できるそうだ。

ハムゴリズムの例(出典:ユカイ工学)
ハムゴリズムの例(出典:ユカイ工学)

「甘噛みハムハム」は2020年から開発がはじまり、22年1月にはアメリカの見本市で展示され、3月にクラウドファンディングを実施。この時はSNSなどで大きな話題になり、開始3分で目標の50万円を突破し、最終的に1000万円を超える支援金が集まった。

そして7月23・24日に先行発売を行い、27日に一般発売がスタートした。
 

(出典:ユカイ工学)
(出典:ユカイ工学)

今回発売されるのは、ミケネコを模した「ゆず」(W130mm×H195mm×D210mm しっぽ込み)とシバイヌの「コタロウ」(W120mm×H190mm×D190mm しっぽ込み)の2種類で、どちらも重さは約380g。価格は4620円(税込)となっている。

ハムハムされるとみんな笑顔に

とても可愛らしいロボットが甘噛みをしてくれるのであれば、是非とも体験してみたい。

ところでこの2つ以外のモデルは今後予定しているのだろうか?  また先行発売での評判はどうだったのか? ユカイ工学の担当者に聞いてみた。


――「甘嚙みハムハム」のアイデアは、どうやって生まれた?

(甘噛みハムハム発案者・ユカイ工学 CMO 冨永翼より)

甘噛みハムハムは、僕自身の子どもとの幸せな記憶を思い出し、「甘噛み」という小さな行為ではありますが、その幸せな時間を長く体感できる商品を作りたいという思いから始まりました。体験してくださった方からは、犬や猫など飼っている動物の小さい頃を思い出すという声や、子育て経験の懐かしさに感動したなど多くの反響をいただきました。

甘噛みハムハムは、生活を激変させるようなスゴいものではないですが、ハムハムされるとみんな笑顔になり、幸せな気持ちにさせてくれる皆様の「ずっと一緒にいたいもの」になるべく開発を進めてまいりました。みなさんにお届けできる日が来たことを嬉しく思っています。


――はじめて社内で試作を公開した時の反応は?

プレゼンが終わったあと、ハムハムしたい人の列ができるほど皆、興味津々でした。

(出典:ユカイ工学)
(出典:ユカイ工学)

――クラウドファンディングでの反響は?

開始3分で目標の100%を突破し、最終日には2297%を達成。支援総額11,485,575円となり、これまでユカイ工学が実施したクラウドファンディング史上最多記録となる2267名の方よりご支援をいただきました。


――この反響は予想していた?

ラスベガスで開催されたCES 2022でのお披露目に合わせ、日本では1/4にプレスリリースを発表して以来、国内外のメディアから多くの注目をいただいていたので、クラウドファンディングの目標も早い段階で達成できるのではと思っていましたが、開始3分は想定以上の早さでした。


――先行発売での様子を教えて。

発売前に手に入れたいと店頭にお越しいただいた方や、多くのメディアで取り上げていただいていたことで、すでに甘噛みハムハムを知っている方も多くいらっしゃいました。

また、その場で購入しやすい価格で満足されるお客様や、自分のお子さんやお孫さんへのプレゼントとして購入される方もいらっしゃいました。販売も非常に好調で、池袋ロフトの方とも今後の計画を話しております。

 

ただ「甘噛みするだけのロボット」

――製品化で苦労した点は?

「甘噛みハムハム」に指を入れたときに、ほどよく甘噛みしてくれるためのハムハムセンサの感度調節や、ギアが動く音が機械的ではなく本当に甘噛みしているように聴こえるためのモーター制御にも力をいれました。また、柔らかいぬいぐるみに硬いメカを入れて固定するのにも試行錯誤を重ねました。


――指以外のペンなどでもハムハムする?

ハムハムセンサは指を入れていただくだけで反応します。ペンなど指以外には反応しません。


――甘噛み以外の機能はないの?

はい。甘噛みハムハムは「甘噛みするだけのロボット」です。


――今後は他のぬいぐるみのモデルも登場する?

ユカイ工学からの発売はもちろんですが、企業様やブランド、キャラクターとのコラボレーションの展開も進行しています。どんなハムハムが今後登場するのか、楽しみにしていてください。

独自開発したハムリングシステム(ハムハムセンサが指に反応してハムハムを起動するモジュール)を活用すると、様々な企業のぬいぐるみ製品などと組み合わせてオリジナルの甘噛みハムハムができ、新しい切り口のロボットに変身します。

気になる方は、ぜひお問合せをお待ちしています!

 

なお「甘噛みハムハム」のモデルになっているのは、ファンシーショップや雑貨店でもおなじみの「ねむねむアニマルズ」シリーズのぬいぐるみだという。

第2弾がどうなるのかは現段階では不明だが、あなたはどんなぬいぐるみにハムハムしてもらいたいだろうか?