3月6日に開幕したF1™の2026年シーズン。動画配信サービスで人気のドキュメンタリーシリーズや、ブラッド・ピット主演の映画「F1」などをきっかけに、F1に興味を持ち始めた人も多いかもしれない。しかし、いざ観戦しようとすると専門用語やルールが難しく感じられることもあるだろう。

そこで今回は、F1初心者でもスムーズに楽しめるように、レースの基本的なルールと全11チームと22人のドライバーを紹介する。

26年は11チームが参戦

F1の魅力のひとつは、異なる文化や背景を持つチームがそれぞれの哲学を持って最速を争うことだ。ここでは、2026シーズンに参戦する全11チームと各チームのレースドライバーを紹介する。(アルファベット順)

ピエール・ガスリー(左)フランコ・コラピント(右)
ピエール・ガスリー(左)フランコ・コラピント(右)
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Alpine(アルピーヌ)
ピエール・ガスリー(30)/フランコ・コラピント(22)
ルノーのスポーツカーブランド「アルピーヌ」を冠するチームで、2026年はメルセデス製パワーユニットを採用。ガスリーは経験豊富で勝利実績もあり、コラピントは将来性のある若手として注目されている。

ランス・ストロール(左)フェルナンド・アロンソ(右)
ランス・ストロール(左)フェルナンド・アロンソ(右)

Aston Martin(アストンマーティン)
フェルナンド・アロンソ(44)/ランス・ストロール(27)
“番狂わせを起こすチーム”として知られる。2026年シーズンはホンダ製パワーユニットを搭載するワークス体制に移行。アロンソは2度の世界王者であり、F1屈指の技術・能力を持つベテラン。ストロールは、これまでに3度の表彰台を経験。

ガブリエル・ボルトレート(左)ニコ・ヒュルケンベルグ(右)
ガブリエル・ボルトレート(左)ニコ・ヒュルケンベルグ(右)

Audi(アウディ)
ニコ・ヒュルケンベルグ(38)/ガブリエル・ボルトレート(21)
世界トップクラスのモータースポーツメーカーが、ザウバーを買収して2026年からF1参戦。F1市場でも非常に注目度の高い新規参戦となり、世界中のファンから大きな期待が寄せられている。ベテランのヒュルケンベルグと若手ボルトレートの組み合わせは、若さと経験の融合による活躍が期待される。

セルジオ・ペレス(左)バルテリ・ボッタス(右)
セルジオ・ペレス(左)バルテリ・ボッタス(右)

Cadillac(キャデラック)
セルジオ・ペレス(36)/バルテリ・ボッタス(36)
2026年から11番目のチームとしてF1に新規参入。パワーユニットのサプライヤーはフェラーリだが、キャデラックの親会社のGM(ゼネラルモーターズ)は、2029年に独自のパワーユニットを導入する予定だ。ペレスとボッタスは共に経験豊富なドライバーとして知られる。

ルイス・ハミルトン(左)シャルル・ルクレール(右)
ルイス・ハミルトン(左)シャルル・ルクレール(右)

Ferrari(フェラーリ)
シャルル・ルクレール(28)/ルイス・ハミルトン(41)

フェラーリは、F1が1950年に世界選手権として始まって以来、唯一、全シーズンに参戦し続けているチーム。才能豊かなルクレールと、7度の世界王者・ハミルトンが長年タイトルから遠ざかっているフェラーリを再び頂点に導けるのか注目される。

エステバン・オコン(左)オリバー・ベアマン(右)
エステバン・オコン(左)オリバー・ベアマン(右)

Haas(ハース)
エステバン・オコン(29)/オリバー・ベアマン(20)

2016年にF1に参入し、30年ぶりの“完全アメリカ主導”のチームとして大きなインパクトを残した。フェラーリ製パワーユニットを採用。26年のドライバーは優勝経験もあるオコンと、急成長中のベアマンという、経験と若さを組み合わせたラインアップとなっている。平川亮がリザーブドライバー(控えのドライバー)を務める。チーム代表は小松礼雄。

オスカー・ピアストリ(左)ランド・ノリス(右)
オスカー・ピアストリ(左)ランド・ノリス(右)

McLaren(マクラーレン)
ランド・ノリス(26)/オスカー・ピアストリ(24)
25年はシーズン序盤から強さを見せつけ、6戦を残してコンストラクターズタイトルを確定させた。ノリスは25年のドライバーズチャンピオン、ピアストリは25年に7勝を挙げタイトル争い経験のある若手ホープだ。

キミ・アントネッリ(左)ジョージ・ラッセル(右)
キミ・アントネッリ(左)ジョージ・ラッセル(右)

Mercedes(メルセデス)
ジョージ・ラッセル(28)/キミ・アントネッリ(19)
8度のコンストラクターズタイトルを持つ近代F1の強豪。ラッセルは勝利常連の実力者、19歳のアントネッリは若手最高峰と呼ばれる期待の新人だ。開幕戦のオーストラリアでは、ラッセルが1位、アントネッリが2位とワンツーを独占し、好調なスタートを切った。

アービッド・リンドブラッド(左)リアム・ローソン(右)
アービッド・リンドブラッド(左)リアム・ローソン(右)

Racing Bulls(レーシングブルズ)
リアム・ローソン(24)/アービッド・リンドブラッド(18)
サインツやフェルスタッペンらを輩出してきた、若手育成を中心としたチーム。ローソンは安定した速さを見せる成長株で、リンドブラッドはF2で史上最年少勝利を挙げた注目の若手だ。角田裕毅と岩佐歩夢がリザーブドライバーを務める。

アイザック・ハジャー(左)マックス・フェルスタッペン(右)
アイザック・ハジャー(左)マックス・フェルスタッペン(右)

Red Bull(レッドブル)
マックス・フェルスタッペン(28)/アイザック・ハジャー(21)
4度の世界王者フェルスタッペンを擁し、近年のF1を代表する強豪チーム。26年は、新たなパワーユニット「レッドブル・フォード」を携え、“現代F1最強ドライバー”と称されるフェルスタッペンと新加入のハジャーで再び王座を狙う。角田裕毅がレッドブルでもリザーブドライバーを務める。

カルロス・サインツ(左)アレックス・アルボン(右)
カルロス・サインツ(左)アレックス・アルボン(右)

Williams(ウィリアムズ)
カルロス・サインツ(31)/アレックス・アルボン(29)
イギリスの名門チーム。近年は再建期を迎えていたが、25年に成績を伸ばしてコンストラクターズ5位に返り咲き、復活の兆しを見せている。26年はフェラーリから加入した実力派のサインツと、安定感ある走りが持ち味のアルボンという経験豊富なラインナップで臨む。

レースは週末に実施 コースは2種類

F1の各レースは「グランプリ」と呼ばれ、世界中のさまざまな場所で行われる。全24戦構成で、2026年は3月6~8日のオーストラリアで開幕し、12月4~6日のアブダビで閉幕する。3月は、オーストラリア・メルボルン、中国・上海、そして、3月27~29日には三重の鈴鹿サーキットを舞台にレースが繰り広げられる。

コースには専用サーキットと、公道を閉鎖して作る市街地コースの2種類があり、どちらも FIA(国際自動車連盟)が定めた厳しい安全基準を満たす必要がある。モナコグランプリのモンテカルロ市街地コースは難易度の高いコースとして知られる。

鈴鹿サーキットで行われる日本グランプリ(2025年4月)
鈴鹿サーキットで行われる日本グランプリ(2025年4月)

レースは通常、週末の3日間で行われ、金曜日にフリー走行(練習走行)、土曜日にフリー走行と予選を行い、日曜日に決勝レースという流れが基本になる。

フリー走行は金曜日に2回、土曜日に1回、各回60分となっていて、レースのシミュレーションやマシンのセットアップ調整などを行う。

予選「クオリファイ(Q)」は、Q1からQ3まであり、決勝レースでのスタート位置を決める。Q1は18分間で、上位16人がQ2へと進む。Q2は15分間で、上位10人がQ3へと進み、Q3でトップだったドライバーがポールポジション(最前列、先頭のスタート位置)を獲得する。このようにして決勝でのスターティンググリッド(スタートの位置)を決め、全ドライバー22人が決勝で出走することになる。

チャンピオンは「個人」と「チーム」 年間の合計ポイントで決まる

F1の規定レース距離は305km(例外としてモナコだけは260km)というルールがある。レースはコースの長さに応じて「規定距離に達するまで周回」し、規定距離に到達した後の次の周のフィニッシュライン通過でレースが終了する。

スタート位置は、原則として土曜日に行われる公式予選のラップタイムの早い順で決定される。最も早かったドライバーがポールポジション、以降は順位に従って2列で並ぶ。

25年シーズンのドライバーズチャンピオンを決めたランド・ノリス(マクラーレン)
25年シーズンのドライバーズチャンピオンを決めたランド・ノリス(マクラーレン)

F1では、順位に応じてポイントが付与され、年間の合計ポイントでシーズンチャンピオンが決まる。ドライバー個人の年間総ポイントで決める「ドライバーズチャンピオン」と、チーム2人のドライバーの合計ポイントで決まる「コンストラクターズチャンピオン」がある。ポイントが与えられるのは、各グランプリの決勝と、本戦に付随する形で年6回設定されている「スプリント(100km程度の短距離のレース)」となっている。2025年シーズンのドライバーズチャンピオンはランド・ノリス(マクラーレン)で、コンストラクターズチャンピオンはマクラーレンだった。

2026年のF1は、ここ10年以上で最大規模のルール変更が行われる。マシンの形、走り方、パワーユニットの仕組みなど、あらゆる部分がアップデートされ、レースの見え方が大きく変わるシーズンになると言われている。

それぞれのチームがどんな物語を紡ぎ、どんなドラマが生まれるのか、その一瞬一瞬から目が離せない。

「F1世界選手権2026」
FOD・フジテレビNEXTにて国内独占生中継

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。