元気に活動するシニアが書いた川柳が大集合。深い人生観やユーモアにあふれたものまで、さまざまな思いがつづられていた。

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お年寄りの日々の気付きを十七音に込めて

高知市の県立ふくし交流プラザで5月24日、「シニア川柳表彰式」が行われた。

お年寄りに川柳で日々の気付きをアピールしてもらう目的で行われていて、今回が8回目。2022年は98歳までの126人から、過去3番目に多い338句の応募があった。その中で大賞を受賞したのは、宿毛市に住む江口桂子さん(76)の作品。

【大賞】「忘れても いいよ私は あなたの子」

認知症になる人が増えている中で、身近な人への優しい気持ちを忘れないでほしいという思いを込めた。

江口桂子さん:
わからなくなっても子どもは子ども、親は親だと思う。それだけは忘れないでいただきたい

また、いの町に住む西原時子さん(77)の作品は…。

【審査員特別賞】「懸命に 生きた証に 杖をつく」

西原さんは2年ほど前に足を悪くし、車の運転免許を返納。運転ができなくなったことで、一度は気持ちが滅入ってしまったという。しかし…。

西原時子さん:
杖があるというのは長生きしたからだし、頑張ってきたから杖をつく。若い人はつかないでしょ、杖なんか。跳ね返りの気持ちでね、自分への応援歌です。またきょう、この会場へ来たら、90歳だという人がすごくはつらつとして。元気な様子を見て、元気をもらって帰ります

スマホにまつわる夫や孫のエピソードも川柳に

一方、こちらはユーモアにあふれた作品。

【審査員特別賞】「スマホへも 初心者マーク 貼りました」

尾﨑美千子さん:
当時、夫がスマホに変えたばかりで非常に苦労していた。落ち込むので、私が初心者マークを作って。これだったら、裏から人が見てもわかるからと言って

スマートフォンを使いはじめた夫の苦労を目の当たりにしていた、美千子さん(74)のおちゃめなエピソードだ。

Q.スマホにはまだシールが貼られている?

尾﨑美千子さん:
いや、きょう、はがしたそうです。それをもらおうか、もう私はいいかなと思ったり。悩んでいます

そう話す美千子さんも、とうとう4月からスマホデビューしたという。同じくスマートフォンを題材にした、こんな作品も。

【佳作】「孫5才 もう越されちゅう スマホ力」(田内満子さん)

そして、受賞者の中で最高齢となる94歳の女性が詠んだ句がこちら。

【佳作】「白寿超え まだ探してる 流行り服」(仙頭つや子さん)

これまで歩んできた人生の深さを感じるものから、ユーモアにあふれたものまで、川柳にはさまざまな思いが込められていた。

受賞作品は、「高知いきがいネット」のウェブサイト上で見ることができる。

(高知さんさんテレビ)