高知・土佐清水市の水族館で、アジとクラゲという珍コンビが寄り添うように泳ぐ姿が話題となっている。
体長20cmほどのクラゲのかさの中から姿を現したのは、アジの幼魚。まるでお母さんの後を追いかける小さな子どもの様に、クラゲにくっついて泳いでいる。

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捕獲されたときからずっと一緒の2匹

土佐清水市の県立足摺海洋館「SATOUMI」では、ムラサキクラゲの一種とみられるクラゲと、クロヒラアジを同じ水槽で展示していて、仲良く泳ぐコンビの姿が話題を呼んでいる。

2匹は6月22日、地元の大敷網で捕獲された。その時から一緒にいたという事で、6月24日に水族館に来てからも、いつも寄り添うように泳いでいる。アジとクラゲという、ちょっと意外な組み合わせ。その理由を聞いてみると…

足摺海洋館「SATOUMI」・新谷諭崇広報担当:
「片利共生」といって、アジだけがクラゲに守ってもらっている状態。身を守る家代わりにしているんだと思う。クラゲ自体は、おそらく特に何か得をしていないと思うんですが

アジの幼魚には多くの天敵がいるのに対して、クラゲを食べるほかの生き物は少ないこと。また、なぜかはわからないが、クラゲはアジを追い払おうとしないことから、身を隠すのにピッタリという訳。

アジの幼魚がクラゲに守ってもらう、この「片利共生」は自然界ではそれほど珍しくはないという事。

訪れた人:
ずーっと入れてから(一緒)?面白いね

「SATOUMI」によると、クラゲを長い間水槽で飼育するのは難しく、2匹が元気なうちにできるだけ早く見に来てほしいとしている。

(高知さんさんテレビ)

高知さんさんテレビ
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