石川・能登地方で相次ぐ地震。6月19日の震度6弱の揺れに続き、20日も強い揺れに見舞われた。

20日は震度5強 連日の地震に知事も強い警戒訴える

秋末械人アナウンサー:
今、緊急地震速報がなっています。

6月20日午前10時31分ごろに発生した地震により、珠洲市で最大震度5強を観測した。地震発生直後をとらえた映像では、下から突き上げるような大きな揺れの後、横に揺れ始めたように見える。信号機も激しく揺れ続け、辺りは緊張に包まれた。

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市内にあるスーパーの店内では、天井からつり下げられた照明が左右に振られていた。買い物客はスマートフォンを取り出し、地震情報を確認。惣菜コーナーでは、陳列棚から落ちた商品が床に散乱していた。

この地震の約2時間半前に開かれたのが、石川県の災害対策本部会議。馳浩知事はその席で地震への強い警戒を訴えていた。

石川県 馳浩知事:
マグニチュード6規模の地震が起きたらどうなるのか。この一週間はそうした緊張感を持ってお過ごしをいただきたいと思う。

珠洲市から約80キロ離れた志賀町に設置してある情報カメラの映像では、激しく横に揺れる状況が約28秒間続いた。

近隣住民:
まさかね、こんな何回もくるとは…。

20日は午後2時50分ごろにも震度4の揺れを観測。19日に震度6弱の地震があってから20日午後5時半までの間に、震度1以上の揺れを13回観測した。

観光名所が崩れ、校庭に亀裂 1週間は震度6弱に注意

島の形が軍艦のように見えることから、“軍艦島”とも呼ばれる観光名所・見附島。午後11時半過ぎの様子では、崩れた斜面の土砂の一部が島の下に落ちていた。

原因は19日の震度6弱の揺れ。その瞬間をとらえた映像には、土煙を立てて斜面の一部が崩れる様子が記録されていた。

珠洲市内の小学校では校庭に亀裂が入った。

取材班:
珠洲市の飯田小学校のグラウンドには亀裂が入っていて、その長さはおよそ15メートルほどにもなっています。

相次ぐ強い地震に、地元は緊張と不安に包まれている。

珠洲市民:
でかい揺れはやっぱり怖い。

珠洲市民:
ちょっと怖い。これからまだしばらく(続く)だろうから。

気象庁は、石川県能登地方で相次ぐ大きな地震について「当面続く可能性がある」と説明した。

気象庁 鎌谷紀子地震津波監視課長:
引き続き、揺れの強かった地域では、一週間ほど最大震度6弱程度の地震に注意してください。特に寝室ですね。周りに倒れてくるものがないところで休むように気を付けてほしい。

(「イット!」6月20日放送)