朝食にパンとご飯を両方選んだ自衛官が停職3日

埼玉・入間市の航空自衛隊入間基地の食堂で50代の自衛官が朝食をとる際にパンご飯の両方を選んだため、懲戒処分を受けた。

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停職処分を受けたのは、第4補給処に所属する50代の1等空尉。

入間基地の朝食はパン2個か、茶碗1杯分のご飯のどちらかを選択する方式。

問題が起きたのは、4月26日の朝7時40分ごろ。1等空尉は朝食を取るため、基地内にある幹部食堂に向かった。

この基地での朝食は1食234円基地に住む隊員は無料だが、基地の外に住む幹部職員だった1等空尉は食費を払って利用していた。

その際、1等空尉はご飯を取った後、さらにパンも手に取ったという。

本来どちらかを選ぶはずが、ご飯とパンの両方を手にした1等空尉は、配膳係の指摘を受けて自ら基地に申し出て「ご飯を少量に減らしたため、パンを取っても問題ないと思った。認識不足だった」と話した。

結局パンは食べることなく、その場で返却したというが、6月20日付で停職3日の懲戒処分が下された。

SNSでは、入間基地のキーワードを含んだ投稿が急増した。

「おなかいっぱい食べさせてあげたい」
「ルール違反はダメでも処分までする必要があるの?」


などの声があがり、午後3時すぎにはYahoo!のリアルタイム検索ランキングのトップになった。

食事をめぐる処分が相次ぐ自衛隊

実は自衛隊では、これまでも食事をめぐり自衛官の処分が相次いでいる。

3月には、海上自衛隊名物の金曜日のカレーで問題が発覚。京都府の舞鶴航空基地で、支給対象外の40代の防衛事務官が2年間にわたり食べ続けていたとして、停職4日の懲戒処分を受けた。

2021年10月には航空自衛隊那覇基地の食堂でパンと納豆を規定量以上食べたとして、40代の3等空佐が停職10日の懲戒処分を受けた。

今回、ご飯とパンの両方を取って停職3日の懲戒処分を受けた1等空尉について街ではさまざまな声が聞かれた。

20代女性:
懲戒処分するほどのことなのかなとは思っちゃいますよね。いっぱい食べて頑張って感じ

40代女性:
(隊員)みんなのことを考えたら(パンかご飯)どちらかに選ぶのがいいのかな。(元が)税金って考えるとなんでもありだと困っちゃう

1等空尉は「朝寝坊をして十分に朝食をとれる時間がなかったため、ごはんを減らしてとりパンもとった」と説明。その上で「取ったパンは後で食べようと思った」と話している。

(「イット!」6月21日放送分より)