おうち時間を快適に過ごすため、ものを売ったり買ったり…。リサイクルショップを利用している方も増えているのではないだろうか。

宮崎市田野町には、家具に特化した九州最大級のリサイクルショップがある。こだわりが詰まった店を取材した。

「月一で行きたい!」がコンセプト

田野町の古民家。敷地内のこの建物は、製茶工場跡をリノベーションしたインテリアリサイクルショップの「FURNICLE(ファニクル)」。

この記事の画像(10枚)

広い店内には、大型の家具やインテリアが数多く展示されている。

ファニクル代表・葛原秀雄さん:
ファニクルは、家具「FURNITURE」と循環「CYCLE」を合わせた造語です。循環する”いいもの”で社会問題を解決し続けようと思い、開業しました。家具があれば、人が集まる空間が作れます。そこがコミュニケーションの場になり、社会問題を解決するきっかけになればと考え、家具に特化しています

売り場面積を取る割に回転率が良くない家具は、リサイクルショップにとって扱いにくいもの。売りたくても買い取ってもらえないケースが多いのが実情で、家具に特化したファニクルは貴重な存在だ。

ファニクル代表・葛原秀雄さん:
品物の状態やニーズ、出張エリアによって買取できない場合もありますが、処分するにはもったいないものは0円で引き取ったり。処分専門の業者と連携して、処分方法やどこにどのように売るか、大事にとっておくべきかなど、お客さまにとって最適な提案をできるようにしています

1000円以下で買えるものもあれば、目の保養になるような高価な商品もある。

ファニクル代表・葛原秀雄さん:
こちらは、以前の所有者が中国の博物館で購入されたという屏風です。漆塗りで、貝をはりつけた螺鈿(らでん)細工が施されています

コンセプトは「月一で行きたい!好奇心がくすぐられるお店」。家具以外にも、魅力的なアンティーク商品が並んでいる。

委託販売コーナーもある。こちらはお茶の先生が集めていた道具類がいっぱい。味のあるものがたくさんあって、見ているだけでも楽しい時間になりそう。

ファニクル代表・葛原秀雄さん:
お客さまが田野町にあるこの店に足を運んでくださることが、地域活性化につながります。企業理念に賛同していただいて、サインボードが埋まっていくのもやりがいの一つです

社会問題解決のために、小さな積み重ねを続けているリサイクルショップ。「いいものを循環させる」SDGsのスイッチが入る、エネルギーあふれるお店だ。

【お店情報】
FURNICLE(ファニクル)
宮崎市田野町乙9510-2 TEL:0985-71-2493 水曜・木曜定休
月・火・金:正午~午後5時 土・日・祝日:午前10時半~午後5時 インスタグラム:furnicle

(テレビ宮崎)

テレビ宮崎
テレビ宮崎

宮崎の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。