私がお伝えしたいのは「トルコの国名変更」についてです。

トルコ政府は国の英語表記をこれまでのTurkey(ターキー)からTurkiye(トゥルキエ ※uはウムラウトあり)に変更するよう国連に要請し、受理されました。

新しい名称はトルコ語本来の表記で、エルドアン大統領は、国のブランド力向上をアピール。一方で、元々のturkey(ターキー)が「七面鳥」を表すのを嫌ったという説もあります。

ポイントはこちら。「狙いは脱七面鳥?突然の国名変更のワケ」注目です。

【注目ポイント・記者解説】

トルコ政府は2022年1月、「Hello Turkiye」というタイトルの動画を公開し、新しい英語の国名表記を国外にも広めるキャンペーンを展開しています。

国名変更について、トルコのソーシャルメディアでは「七面鳥と同じ発音なのは嫌だったので、変更して良かった」「トルコ語本来の発音で表記されるのは良いことだ」など、肯定的な意見が多くみられます。

また頭文字が小文字の「turkey」には、「七面鳥」の他に「(映画や演劇の)失敗作」や「愚かな人」という意味も含まれることから、こうしたネガティブイメージを払拭するのも国名変更の狙いとみられます。

もうひとつの注目点は、「Turkiye」の中にある「u(※ウムラウトあり)」という文字。ドイツ語などでは使われるものの、英語のアルファベットにはありません。

トルコは2023年に建国100年を迎えます。この新しい国名、発音と表記を含め、国際的にどれだけ受け入れられるでしょうか。

(FNNイスタンブール支局長 清水康彦)

清水康彦
清水康彦

国際取材部デスク。報道局社会部、経済部、ニューヨーク支局、イスタンブール支局長などを経て、2022年8月から現職。