甚大な被害をもたらした西日本豪雨から、2022年7月で4年。被災地の岡山県倉敷市真備町では、災害が起きた時の逃げ遅れゼロを目指し、黄色いタスキを使った安否確認訓練が行われた。

自宅の見える場所に掲げ…住民6割が参加

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住民:
ここら辺りが良いかな

住民:
日頃から訓練をしておくと、とても安心して過ごせる。重要な大事な訓練

6月5日、倉敷市真備町川辺で約1400世帯を対象に安否確認訓練「黄色いタスキ大作戦」が行われた。2021年に続き2回目の訓練で、事前に配られた黄色いタスキを自宅の外から見える場所に掲げ、近隣住民に安否を知らせる。

住民:
水害以降、近隣の人の安否が気になるので、ひとつの機会として良い取り組み

2018年7月の西日本豪雨では、災害関連死を除いて61人が死亡。その多くは災害が発生した時に安否確認ができず、逃げ遅れたことによるものだった。

今回の訓練では、町内会の代表や民生委員ら65人ほどで手分けして、タスキの数を数えて集計する流れを確認。訓練のあとは小学校の体育館で住民に向けた報告会が開かれ、約6割の住民が訓練に参加したことが報告された。

川辺復興プロジェクトあるく 槙原聡美代表:
黄色いタスキを皆さん一軒一軒持っていること自体が、地域とつながっている、心の支えになっている。ここから継続していくことが大事

報告会の会場では、防災について学ぶイベントも合わせて行われた。いつ起きるかわからない災害に備えるために、被災地では住民主体の取り組みが進んでいる。

(岡山放送)

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