ウクライナ侵攻をめぐり、自民党の佐藤正久外交部会長は7日の会合で、ロシアが文化財の破壊を続けているとして、ユネスコでの役職停止を訴えた。
自民党の関係部会で佐藤氏は、「ユネスコの世界遺産委員会によれば、ロシアが侵略を開始以降、先月末時点で140の文化財が破壊されていて、日々増加をしているというような状況」と指摘した上で、「文化財保護条約も守らない非情な侵略国家のロシアをユネスコで役職停止くらいしないといけない」と述べた。
また、ロシアがユネスコ世界遺産委員会の議長国を務めていることに触れ「ロシアが文化財保護とか、世界遺産の委員会の『議長国づら』をして文化財保護を語る資格はないと思う」と強い言葉で非難。「ロシアによるウクライナにおける文化財破壊の調査は、加害者が被害者の調書を取っているようなこと。こんな矛盾は認めてはいけない」と主張した。