戦闘が続くウクライナへ、宮崎から癒やしの音楽を届ける取り組みが行われている。

「人の心をつなぐ」音楽投稿動画を配信

ロシアがウクライナへの軍事侵攻を開始して3カ月。今もなお、激しい戦闘が続いていて、多くの兵士や市民の尊い命が犠牲となっている。

そんな中、音楽を通して紛争地区の人々を元気づけようと、音楽投稿動画を配信するプロジェクト「ウクライナのために奏でる」が始まった。

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このプロジェクトを立ち上げたのは、宮崎市在住のエディ黒木さん。

黒木さんは都城市出身で、高校生の時にアメリカに留学。その後、アメリカなどで科学技術の研究や調査を行うシンクタンクを立ち上げるなど、さまざまな国の人と一緒に仕事をしてきた。

様々な国の人と仕事をしてきた
様々な国の人と仕事をしてきた

10年ほど前に家族の介護のために帰郷し、現在も研究を続けている。

プロジェクトを立ち上げたのは3月中旬。黒木さん自らウェブサイトを作成していて、一般の人が演奏・撮影した動画を受け取り、動画投稿サイトを通して配信している。

エディ黒木さん:
親戚や友人・知人のいる地域がああいうふうになってしまって、自分にできることはないだろうかと。お金ではなくて、人と人の心を直接つなげるものとして音楽を考えました

思いに賛同し参加 ウクライナから感謝の声

この日は、黒木さんの活動を新聞で知り、プロジェクトへ参加したいと連絡があった2人の演奏の撮影があった。演奏をしたのは、宮村京子さんと橋本千代さん。

宮村さんはピアノの先生をしていたが、7年前に脳出血で半身不随となり、現在は右手だけでピアノを演奏。

宮村京子さん:
募金とかそういうのはできないけど、力はないけど、音楽でお手伝いができるんだったらと。じゃあやってみようと思いました

戦争で負傷した人たちを自身の演奏で勇気づけられたら、とピアノを演奏していた。

動画の配信を始めて約1カ月半だが、すでに反響があったよう。

エディ黒木さん:
これはウクライナの医学部の教授です。「ありがとう。素晴らしい」と書いてあります

エディ黒木さん:
音楽には世界を変える力があると思います。輪が広がれば「戦争は嫌だ、してはいけない。平和な世界をつくらなければならない」という思いが出てくると思います。今、私たちがこうして話している間も誰か死んでいるんです。1人でも早く伝えることができたら、それが我々の使命だと思っています

黒木さんは性別や年齢・国籍を問わず、より多くの人がこのプロジェクトに参加してくれることを願っているという。

【お問い合わせ】
「ウクライナのために奏でる」
エディ黒木さんへのメール:playing4ukraine@gmail.com

(テレビ宮崎)

テレビ宮崎
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