富山県立山町で、ひょうたんを使ってクラフト作品を作り続けている女性がいる。ライフワークだと語る女性の“ひょうたん愛”を取材した。
「見ていると落ち着く」作品制作はライフワーク
ひょうたんは、その独特の形から、古くからさまざまな用途で使われてきた。
この記事の画像(13枚)これに遊び心を加えて、カラフルでキュートなひょうたんクラフトに仕上げているのが、はやしみほさんだ。
15年ほど前に親戚のおじさんが栽培していたひょうたんに引かれて以来、制作を続けている。
谷優子アナウンサー:
大小さまざまありますけど、全てひょうたんなんですよね。立山に生息している特別天然記念物のライチョウもあります。シルエットが合いますね
ひょうたんクラフト師・はやしみほさん:
くちばしだけ、粘土でつけてます
谷優子アナウンサー:
これはマラカス? 種が入っている! ひょうたんの種を残したんですね
谷優子アナウンサー:
私、はやしさんを十数年前に取材させていただいたことがあって。それからずっと“ひょうたん愛”は続いているってことですね
ひょうたんクラフト師・はやしみほさん:
ずっと欠かさず、ライフワークとして
谷優子アナウンサー:
なぜ、そこまでひょうたん愛が?
ひょうたんクラフト師・はやしみほさん:
見ていると落ち着くんです。和む素材というか、フォルムというか。栽培していたら、とりこになっちゃうんですよね
手作り感満載 ひょうたんは種から栽培
材料となるひょうたんは、そのほとんどをはやしさんが種から栽培している。畑に苗を植え、秋には収穫し、それを乾燥させて絵付けを行う。
ひょうたんは収穫後に水の中に入れておくことで、中身を腐らせて種などを取り出しやすくする。アトリエの目の前を流れる用水で洗っている。
ひょうたんクラフト師・はやしみほさん:
こうやって洗います。洗って、これを何回も水を入れて。きれいになるまで
このあとは漂白作業へ。あく抜きと殺菌も兼ねて行う。
ひょうたんクラフト師・はやしみほさん:
これを干します
谷優子アナウンサー:
いいですね、手作り感満載!
ひょうたんクラフト師・はやしみほさん:
乾いたら、取り込む
谷優子アナウンサー:
洗濯物を取り込むみたいに?
ひょうたんクラフト師・はやしみほさん:
そうそう!
四季を表現「生活に寄り添った作品を」
家事や子育てをしながらの創作活動。はやしさんは、「一日一ひょうたん」を目標に作品を手掛けている。
マトリョーシカをイメージした女の子から愛らしい動物まで、作品の幅は年々広がっている。
ひょうたんクラフト師・はやしみほさん:
四季折々を少しずつひょうたんで表現できるようになってきたんですけど、より生活に寄り添ったアイテムを作りたいです。花を入れる花器だったり、一輪挿しとか。生活の一部として
ひょうたんクラフト師・はやしみほさん:
贈り物にも選んでくださるんですけど、「喜んだわ」「部屋に飾っているよ」とか、「玄関でお出迎えしているよ」と感想を聞くとうれしくなってくるので。作り続けていきます、ずっと
谷優子アナウンサー:
ひょうたんと共に
ひょうたんクラフト師・はやしみほさん:
はい
はやしさんのひょうたんクラフト作品は、立山町のグリーンパーク吉峰や宇奈月温泉のセレネ美術館、自身のウェブサイトからも購入できる。また、立山町のふるさと納税の返礼品にも採用されている。
また夏にはワークショップも予定しているということで、個展を開いたり、海外への展開もできたらと目標を掲げている。
(富山テレビ)