日本とアメリカ、韓国の3カ国の外相は28日、北朝鮮の度重なる弾道ミサイル発射を非難する共同声明を発表した。
林外相、アメリカのブリンケン国務長官、韓国の朴振外相の共同声明では、「最近の北朝鮮による弾道ミサイル発射を強く非難する」とともに、「朝鮮半島の完全な非核化と関連する国連安保理決議の完全な履行に向けて3カ国の協力を強化する」としている。
一方で、「前提条件なしに北朝鮮と会うことに引き続きオープンであることを強調する」との文言も盛り込んだ。
また、「25日の北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)と短距離弾道ミサイル発射についてなどの発射について深刻な懸念を表明する」とした上で、「北朝鮮は、2021年9月以降、弾道ミサイル発射の頻度、規模を著しく増加させている」と指摘。
一連の国連安保理決議への違反に加え、「地域及び国際社会に深刻な脅威をもたらした」として、北朝鮮に対し「国連安保理決議の下での義務に従うとともに、国際法に違反し、緊張を高め、地域を不安定化し、全ての国の平和と安全を脅かす行為を直ちに止めるよう求める」としている。
その上で、「アメリカは、拡大抑止を含め、韓国及び日本の防衛への強固なコミットメントを再確認した」と表明した。
一方、26日に国連安保理で、中国とロシアの拒否権により、北朝鮮への制裁を強化する決議案が否決されたことについては、「極めて残念に思う」としている。
共同声明には、新型コロナの感染拡大について「北朝鮮が国際的な支援の申し出に対して前向きに応えることを希望する」こと、「拉致問題の迅速な解決の実現の重要性について再確認した」ことも盛り込まれている。