安倍元首相と菅前首相が24日、日本を訪問中のインドのモディ首相とそれぞれ会談した。安倍・菅両氏が創設や開催を主導してきた日米豪印4カ国の枠組み「クアッド」の日本開催を評価し、モディ首相の来日を歓迎した。

首相経験者が相次いでモディ首相を出迎える厚遇の背景には、クアッド創設を巡り、インドが当初、枠組みへの参加に難色を示した経緯もある。首相経験者も含めた良好な関係を構築することでより強固な信頼関係を構築したい考えだ。

安倍・菅両氏とモディ首相の会談は24日午後、都内のホテルで相次いで行われた。安倍元首相は、クアッドの創設に尽力しモディ首相とも良好な関係を構築した。安倍氏の後を継いだ菅前首相も2021年9月にアメリカで、対面で初めて開かれたクアッドに出席し、中国に対抗するための連携強化や途上国へのワクチンの安定供給など、新型コロナウイルス対策での連携を確認した。

今回のクアッドの開催の意義について、安倍氏は、「ロシアによるウクライナへの侵攻がインド太平洋地域で起こることがないように、4カ国が協調していく姿を見せることが大変意義がある」と述べた。菅氏も「こういう状況下のなかでクアッドが対面で開催できたことはよかった」と強調した。

政治部
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