犬の背中に注射で…マイクロチップはわずか1センチ
来月から、ペットの犬や猫へのマイクロチップ装着が義務化される。
ここは、都内にあるペットショップの診療所。台の上には、生後2カ月ほどのチワワが。


獣医師が手にしているのは注射。


東京小動物検査診療所 只野 萌 獣医師:
これから背中のところにマイクロチップを装着していきます

マイクロチップを、犬が痛みを感じにくいとされる背中の皮膚の下に挿入。


大きさはわずか1センチほど。
専用のリーダーを背中付近にかざすと…。

マイクロチップの番号が表示される。

15桁の数字が記録されていて、飼い主の名前や連絡先、ペットの情報を調べることができる。
こうしたマイクロチップの装着が、来月1日からペットショップやブリーダーなどが犬や猫を新たに販売する際に義務付けられる。費用は数千円から1万円で店側が負担。
迷子になったペットも飼い主の元へ…
15年ほど前から同様の取り組みをしている会社の担当者は…。

AHB 市野健太総務部長:
迷子になって不安になってしまうことがないように、外れてしまう迷子札よりは、マイクロチップの方がより効果的であると。
災害などでペットが行方不明になっても、マイクロチップで情報が確認できればすぐに飼い主のもとへ帰すことができる。
ペットショップに来ていた人は…

30代女性:
私は賛成派ですね。子どもにも、子ども携帯とか皆さん持たせているのと、感覚的には似てるのかなと。
20代女性:
背中にマイクロチップが入ってるってことを知った時は、そういうのあるんだって驚いたことはあるんですけど、それ自体は反対ではないかな。
60代女性:
もしこれから入れるって言われたら、ちょっと考えちゃうかもしれないですね。
コロナ禍でおうち時間が増え、ペットを飼う人が増加。その一方で、捨てられてしまうケースが後を絶たない。
環境省によると、2020年度に全国の動物愛護センターなどで引き取られた犬猫はおよそ7万2400匹で、このうち殺処分されたのはおよそ2万3700匹にのぼる。
マイクロチップの装着により、捨てられるペットが減ることも期待されている。
(「イット!」5月24日放送)