日本・アメリカ・オーストラリア・インドの4カ国の枠組み「クアッド」の首脳会合が24日、首相官邸で始まった。会合では、ウクライナへの侵攻を続けるロシアや海洋進出を強める中国に対する結束を確認する見通しだ。

日米豪印「クアッド」首脳会合が始まった(午前10時半ごろ 首相官邸)
日米豪印「クアッド」首脳会合が始まった(午前10時半ごろ 首相官邸)
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「クアッド(QUAD)」は、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、これまでワクチン、インフラ、気候変動、重要・新興技術など幅広い分野で協力を進めてきた。

24日、首相官邸で始まった首脳会合には、岸田首相、アメリカのバイデン大統領、オーストラリアのアルバニージー新首相、インドのモディ首相が出席。

会合では、ウクライナへの侵攻をめぐりロシアと関係の近いインドが足並みをそろえられるか、海洋進出を強める中国に対して連携をより強化できるかが焦点となっていて、共同声明では、中国を念頭に「秩序への挑戦」に対抗する方針を盛り込むことを検討している。

日本としては、ロシアがウクライナに対して行っている「力による一方的な現状変更」を、インド太平洋地域で許してはならないことを示したい考え。また、深刻化する北朝鮮の新型コロナについても、人道上の対応を議論する予定だ。

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政治部
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総理大臣、官房長官の動向をフォローする官邸クラブ。平河クラブは自民党、公明党を、野党クラブは、立憲民主党、国民民主党、日本維新の会など野党勢を取材。内閣府担当は、少子化問題から、宇宙、化学問題まで、多岐に渡る分野を、細かくフォローする。外務省クラブは、日々刻々と変化する、外交問題を取材、人事院も取材対象となっている。政界から財界、官界まで、政治部の取材分野は広いと言えます。