楽しみな予定を前に「早く時間が進まないかな…」と思ったことは誰にでもあるはず。
今、楽しみなごはんの時間のために“時を進める”ことを思いついた猫が話題になっている。
「どうやら自分がどんなに暴れても、この物体の針が ┛(9時)にならなければゴハンは出てこない」という法則に気付いたネッコ。 人類が成し得なかった「時を早める」という禁忌に挑戦し、そして散りました。
それが、7歳の三毛猫の女の子「ミカサ」ちゃん。
動画を見ると、いつも朝の9時が朝ごはんの時間だというミカサちゃんは、楽しみな時間が待ちきれなかったのか、8時35分すぎを指す時計に前足を伸ばし…
懸命に時計の盤面を触ろうとしている。針を回して、時計を9時に進めることを思いついたようだ。
ごはんの時間がまだならば、こっそり時計を進めてしまえばいい…という心の声が聞こえてきそうな行動には「そこに気づいたとは偉い!天才だぁ!」「賢いにゃあ」と驚きの声が続々寄せられ、8万件をこえる「いいね」がつき、動画は160万回以上再生されている(5月31日現在)。
残念ながら、ガラスに阻まれて針を回すことはできず、結局、時計を触りすぎて落としてしまったミカサちゃんだが、その後のカメラ目線にも「えっ見てたの!?的な顔がなんとも…」とコメントが寄せられ、注目された。
賢すぎる行動に驚いてしまう動画だが、ミカサちゃんはいつこんな発想力を身につけたのだろうか?
ミカサちゃんの飼い主(@MikasaLove611)さんにお話を聞いてみた。
時計を見る飼い主さんを観察して思いついた?
――ミカサちゃんはどんな子?
食べ物はなんでも好きで、玩具を追いかける遊びが好きです。名前は三毛猫なので「三」が付く和風の名前が良かったのと、縁起が良い名前が良かったので「三笠」に。ですがペットの姓名診断で画数が良くなかったので画数が良いカタカナで「ミカサ」になりました。
――ミカサちゃんが「時を進める」ようになったのはいつ頃から?
数か月前から時計を掻いていたと思います。
――ごはんの前に時計を進めようとするのは今も続いている?
今でも続いています。
――朝ごはんの他、夜ごはんやおやつの時間にもするの?
朝が多いと思います。私が朝その時計の近くにいるので…
少し前から、ごはんが欲しくなると「時計をこんな感じで弄るようになった」と話す飼い主さん。
ミカサちゃんが時計をいじり始めたきっかけは「もしかしたら私が時計を見てからゴハンを用意してるのを見て、時計とゴハンの関係性に気付いたのかもしれない」そうで、はらぺこのミカサちゃんが飼い主さんの行動をこっそり観察している様子を想像すると、ほっこりしてしまう。
ちなみにこの投稿の5日後にも、同じく時を進めようとする様子が動画で公開されたミカサちゃん。
飼い主さんいわく「『時を早めるより飼い主舐めて媚を売った方が効率良いのでは』な考えに行き着いた」ようで、時計をカリカリと引っかいた後、飼い主さんにススッと近寄ってペロペロとなめる戦法に切り替えたミカサちゃんが見られる。
しかし「何してもゴハンは9時」ということで、またもごはんの時間を早めるのには失敗してしまったようだが、あの手この手を繰り出すミカサちゃんの賢さに驚いてしまう。
決められた時間でないとご飯を出せないのが心苦しい
――これまではどんな方法で「ごはん食べたいアピール」をしていたの?
様々なアピールをします。鳴いたり仕事や睡眠の邪魔をしたり…
――「時を進めようとする」ミカサちゃん、飼い主さんから見ると…
ワクワクしている姿は可愛いですが、強請られても決められた時間でないとご飯を出せないのが心苦しいです(T_T) 健康に悪くなければどれだけでも望まれるままにあげて喜んで欲しいぐらいです(笑)
――時を進めるミカサちゃんへの反響について…
海外の方のコメントも多かったのが印象的です。悲しいニュースも多い世の中ですが、猫の可愛さは国境を越えて人々を幸せにするのだなと嬉しくなりました。
思わず笑いを誘われる、かわいく賢い猫ちゃんの行動。いつか“時を進める”ことに成功する日は来るのだろうか。
そして、ペットたちは人間のことをよく見ている…そんな再発見もあった。
「どうやら自分がどんなに暴れても、この物体の針が ┛(9時)にならなければゴハンは出てこない」という法則に気付いたネッコ。
— ミカサにゃんの飼い主 (@MikasaLove611) May 16, 2022
人類が成し得なかった「時を早める」という禁忌に挑戦し、そして散りました。 pic.twitter.com/qL8rDMtqWG