北海道知床沖で観光船が沈没した事故で国土交通省は、21日にも船体の引き揚げ作業に着手する方向で調整に入った。
観光船「KAZUI」が沈没した事故で、20日に行われていた「飽和潜水」による捜索作業は終了し、国土交通省は21日にも船体の引き揚げに向けた具体的な準備に入る方向で調整している。
また引き揚げを行う「日本サルヴェージ」とは捜索や事前調査のため、約8億7700万円で契約していたが、今後、引き揚げ費用として約1億円で追加契約をする方向で調整している。
これにより、引き揚げ費用の総額は現時点でおよそ10億円となる見通し。
費用は国が一部を負担する方向だが、運航会社に請求することも含めて慎重に検討することにしている。