自民党3大派閥のトップを務める安倍元首相と茂木幹事長、麻生副総裁の3人が19日夜、東京都内のうなぎ料理店で会談した。
関係者によると、会合では夏の参議院選挙を巡り、現時点で候補者を擁立すべきかどうか唯一、党としての対応が決まっていない山形選挙区(改選1)について、茂木幹事長が、自民党の候補者を擁立する方向であることを説明した。
山形選挙区では、野党・国民民主党との選挙協力で、自民党候補者の擁立見送りも含め調整が進められてきた経緯もあり、党内からは「野党との協力は絶対にない」「100歩譲って放置(推薦も支援も出さない)だ」などと反発の声も相次いでいた。
また、安倍派・麻生派からそれぞれ候補者が出馬する予定の北海道選挙区や、沖縄選挙区、さらに東京選挙区など参院選に向けた戦略について意見を交わした。
安倍氏、茂木氏、麻生氏の3人は、それぞれ党内の第1から第3派閥を率い、自民党内に大きな影響力を持つ。3人の会食は今年3月以来。