岸田首相が来月、シンガポールを訪問し、アジア安全保障会議=シャングリラ・ダイアローグに出席する方針を固めたことがFNNの取材で分かった。
会議で演説し、ロシアによるウクライナ侵攻への対応などで国際社会の連携を呼びかけたい考えだ。
政府関係者によると岸田首相は6月10日から11日まで2日間の日程でシンガポールを訪問し、アジア安全保障会議に出席する予定。
これはアジア・太平洋地域の防衛担当閣僚らが地域情勢などを協議する会議で、岸田総理は基調講演を行うメインスピーカーとして招待され、ウクライナ情勢への対応や日本が提唱する自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた日本の取り組みなどを紹介し、各国に連携を呼びかけたい考え。
また、リー・シェンロン首相と会談し、ロシアによるウクライナ侵攻や東シナ海や南シナ海で海洋進出を強める中国を念頭に、二国間の安全保障上の連携強化を確認する予定だ。
去年、菅前首相が同会議に招待されていたが、新型コロナの世界的な拡大で開催自体が中止になっていた。
実現すれば、日本の首相の出席は2014年の安倍元首相以来8年ぶりとなる。