フィンランドのニーニスト大統領は5月15日、首都ヘルシンキで記者会見し、NATO(北大西洋条約機構)に加盟申請すると正式表明した。70年以上にわたって軍事的中立を保っていたフィンランドが大きな方向転換に踏み切った。
フィンランドとロシアは約1300kmにわたり国境を接する。ロシアのウクライナ侵攻以降、フィンランド国民の7割以上がNATO加盟を支持していた。
ニーニスト大統領は14日、プーチン大統領と電話会談し、数日中にNATOへの加盟を申請する方針だと伝えていた。これに対しプーチン大統領は「軍事的中立の伝統的な政策を放棄することは間違い」と強調し、「両国の関係に悪影響を与える可能性がある」と警告しており、今後さらに両国間の緊張が高まる可能性がある。