来月、沖縄の本土復帰から50年を迎えるのを記念し、東京・北の丸公園の国立公文書館で22日、沖縄返還協定の原本などが一般公開された。

国立公文書館の特別展「公文書でたどる沖縄の日本復帰」では、1971年にアメリカ政府と締結された沖縄返還協定の原本や、首相として戦後、初めて沖縄訪問した佐藤栄作元首相の日記など、約40点が展示されている。

一般公開に先立ち21日、岸田首相が福田元首相らとともに、展示を見学した。岸田首相は、見学後に開会式でのあいさつで、「沖縄の日本への復帰の軌跡や、復帰後の沖縄の歩みが、当時、携わった多くの関係者の熱い思いとともによく伝わってきた」と感想を述べた。

さらに、沖縄が第二次世界大戦で戦場となったことや、戦後にアメリカの施政下に置かれたことに触れた上で、「現代に生きる私たちの大切な責務は、その歴史を決して忘れることなく、確実に後世に受け継いでいくことだ」と述べた。
特別展は6月19日まで開かれ、入場は無料。