このところ広島県内で急速に店舗を増やしている餃子の無人販売所。3つ巴の熱い戦いを繰り広げているその実状に迫った。

人件費0円で赤字0…急増する無人販売所

自社で製造した、こだわりの餃子を販売する大正餃子本店。この店のユニークなサービスが…

大正餃子センター・村上元也社長:
お待たせしました。生と焼き餃子5個です

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ドリンクを1杯頼むと、おまけに餃子が5つもついてくる。
この餃子専門店が、2年前に新たな業態の店をオープン。その1号店が広島市の横川にあった。
店の中に入ってみると、こじんまりとした店内には冷凍庫が置かれ、中には餃子がぎっしり。24時間営業のぎょうざの無人販売所だ。

大正餃子センター・村上元也社長:
新型コロナの影響で、少人数でできる営業は何かと考えた時、無人(販売店)なら、少人数でもできるなと思った。(ぎょうざを)作るところもありますし、そういう流れで無人餃子店が始まった

冷凍のショーケースに入った餃子は1パック、税込1,000円。お代は店内の料金箱に入れるシステム。監視カメラも付いていて、盗難による被害はほとんどないという。無人販売店は現在11店舗にまで拡大した。

大正餃子センター・村上元也社長:
(売上げが)いい店、悪い店あるが、コツコツ頑張ってやってますんで。赤字のお店は一つもありません。人件費が0ですから、家賃が高くなければ赤字にはなりにくいとは思います

11店舗目となる小町店では新たなチャレンジも始めた。餃子の冷凍庫の隣で販売されているのは、冷凍した馬肉。広島市内の馬肉販売店とコラボして出店した。

大正餃子センター・村上元也社長:
大きさの都合のいい物件がなくて、使わないスペースがどうしても出てしまう。使わないスペースを他社さんと共有して、コラボでやってみようっていう形で

大正餃子センター・村上元也社長:
6月に食パン屋さんとのコラボが決まってまして、そこは馬肉屋さんと食パン屋さんと3社でやります。今後はやっぱりコラボがメインの出店になってるんじゃないのかなと思います

実は今、こうした餃子の無人販売店が県内で急増中。2022年2月に、広島市安佐南区にオープンした餃子の雪松は、群馬の名店の味が楽しめる冷凍餃子の専門店。

餃子の雪松・高野内謙伍さん:
餃子専門店として行ったのが2018年の9月。4月8日時点で(全国)371店舗です

雪松の餃子は、群馬・みなかみ町で1940年に創業した雪松食堂の3代目からその味を継承したもの。2022年1月、県内でも相次いでオープンし、現在8店舗が営業している。

餃子は36個入りで1,000円。埼玉・入間市にある工場から全国に出荷されている。

餃子の雪松・高野内謙伍さん:
私たちにとって重要なのは完全再現だと思ってるので、もっと何カ所かで作ったらいいんじゃないかというのもあったが、1時間に1回、できたものは工場長が試食して、味大丈夫かどうかみたいなことやってて。
そういう張り詰めた中で同じ管理がもう1カ所でできるのかって言うと、これは1カ所に集約して、徹底的にこだわりぬいてやった方がいいだろうと

餃子の雪松、広島相田店から南東へ約500m。パチンコ店の駐車場に2022年3月にオープンしたのが、餃子家・龍の無人販売店。

あえて激戦区に置くことで地域を元気に

餃子家・龍は、広島市に本社を置く餃子の皮メーカー・井辻食産の直営の餃子店。2020年、広島市の繁華街に無人販売1号店を出店。相田店は8つ目の無人店。

井辻ホールディングス・井辻龍介社長:
最近は郊外に出店していて、駐車場があり集客がある所となるとホームセンターさんとか、パチンコ屋さんの駐車場っていうところに今、出店戦略というところは置いて行ってます

この場所は郊外で、かつ周辺に商業施設が立ち並ぶ絶好の場所ではあるが、餃子の雪松からはわずか500mほど。あえてここを選んだのには、訳があった。

井辻ホールディングス・井辻龍介社長:
弊社は餃子を中心に営業しているので、餃子を通じて、安川通りやこの地域に餃子屋さんがいっぱいあるねっていうことで、話題作りにもなれば良いかなと思っている

県道38号線、安川通り沿いには龍や雪松を含め、500m程の間に餃子の直売所3店舗がひしめき合っている。餃子でこの地域を元気にしたいというのが龍・出店の狙い。

非接触で低コスト、時流に乗って成長を見せる餃子の無人販売店。今後はそれぞれ、独自の戦略でさらなる成長をめざす。

(テレビ新広島)

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