福井県で2番目に古い道の駅「パークイン丹生ヶ丘」が、築26年で初めて本格リニューアルした。北陸新幹線の福井開業まで残り2年を切る中、多くの県外客を呼び込むための仕掛けづくりに力を入れる。

明るく開放的な空間に 特産品の品揃えも充実

近年、福井県内では道の駅の新規オープンが続いている。そんな中、4月15日にリニューアルオープンを迎えたのが、越前町にある老舗道の駅「パークイン丹生ヶ丘」だ。

築26年で初めて本格リニューアルした「パークイン丹生ヶ丘」
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1996年にオープンし、県内では2番目に古い道の駅となる。この道の駅に勤めて13年目、パートから副駅長を経て駅長になった杉浦美智代さん。

道の駅「パークイン丹生ヶ丘」駅長・杉浦美智代さん

杉浦さんは、雰囲気を一新した道の駅の魅力について「元々地元密着型だったが、県内外、幅広い年齢層の客に楽しんでもらうことをコンセプトにしている」と話す。

壁を取り除き、明るい開放的な空間に

食堂は壁を取り除き、外光が入り込む明るい開放空間に生まれ変わった。若者向けに「あい鯛バーガー」やドリンクなど、写真映えするテイクアウトメニューも登場。

販売品の充実にも力を入れ、地元の農家から毎朝届けられる新鮮な野菜がずらりと並ぶ。この時季は、風味と甘みが売りの特産「宮崎タケノコ」や、今しか楽しめない「こごみ」などの山菜が人気だ。

風味と甘みが売りの特産「宮崎タケノコ」

地元品だけにとどまらず、蟹を使ったせんべい、魚をぬか漬けにした郷土料理「へしこ」など、福井県内の特産品を多く集めた。

杉浦美智代駅長:
県外客がこの駅に来た時に、県内全エリアの土産が全てここで買えるような品ぞろえにした

素材の甘みを生かした豆腐グルメも

越前町のウリを生かしたフードメニューも目玉。駅長の一押しは「織田の揚げ出し豆腐御膳(950円税込み)」。

ボリューム満点 駅長が考案し調理も

駅長自らがメニューを考案し、調理も担当する。

外はカリッと、中はふんわり。豆腐は2種類あり、青豆と黒豆でつられた豆腐は素材の甘さが生かされている。

豆腐は青豆と黒豆で作った2種類 衣はサクッと、中はやわらか

衣は小麦粉と県産コシヒカリの米粉をブレンドすることで、サクッとした口当たりに仕上がっていて、口に入れると優しい甘みが広がる絶品だ。

さらにデザートとして、織田豆腐に黒蜜と地元産の黄な粉をまぶした“あべかわ豆腐”も付いていて、まさに織田豆腐の魅力を堪能できる御膳となっている。

越前町・福井県の観光拠点に

リニューアルオープンに訪れた買い物客は、「昔は孫を連れてよく来た。広くなって気持ちいい」と話す。

また「都会にない山のものや地元の人が作ったものも多く、(県外客へ)アピールになる」と期待を膨らませる人も。

「パークイン丹生ヶ丘」の利用者数は、2020年度は約9500人だった。県内で最も利用者が多い「越前おおの荒島の郷」と比べると、その約80分の1にとどまる。

越前町の担当者は、100年に一度といわれる高速交通網の完成を前に、県外客の取り込みを目指した仕組みづくりを進めている。

越前町商工観光課・津田豊申課長:
北陸新幹線と中部縦貫自動車道の開業で、県内多数の客が来ると期待される。町の呼び水として道の駅に来てもらい、ここを起点に町の中に入ってもらえるように考えている

越前町商工観光課・津田豊申課長

地元の越前町、そして福井県の観光拠点として。築26年の道の駅が、今かつてない注目を集めている。

(福井テレビ)

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