岸田首相は15日、政府が検討しているワクチン接種などを条件にイベント料金を割り引く「イベントワクワク割」について、「今すぐ開始するタイミングではない」と強調した。
15日の衆院厚生労働委員会で、立憲民主党の柚木道義議員は、「イベントワクワク割」について岸田首相に対し、「考え方が伝わってこない。ネーミングがいまいちだとか、不人気かもしれないとかで説明をやめるのではなく、語る力、伝える力を発揮してほしい」と迫った。
これに対し、岸田首相は、「イベントワクワク割」は「ワクチン接種者や検査陰性者を対象として、イベントのチケット価格の2割相当を割り引き支援する」と説明した。
そして、「感染の状況を見ながら、開始の時期を検討していく」とした上で、「現時点ですぐに始めることは考えていない。今すぐ開始するタイミングではない」と述べた。
一方、同じ委員会で、現在の政府の新型コロナウイルス対応について問われた岸田首相は、「今後しばらく、平時への移行期間として、最大の警戒を続けながら、可能な限り日常生活を取り戻す期間と考えている」と述べた。
さらに、「医療提供体制を、オミクロン株の特徴に合わせて強化しながら、社会経済活動を回復させていく」とした上で、「6月をメドに、中長期的な観点から必要な対応をとりまとめる」と述べた。