5回目となる瀬戸内国際芸術祭が、4月14日に開幕した。
高松港から船で20分 女木島で開幕 体験型アートの数々も
この記事の画像(10枚)高松港から船で20分の女木島(めぎじま)。21の作品とイベントが展開される予定で、特に体験型の複数のアートを楽しめる「女木島名店街 寿荘(ことぶきそう)」が見どころとなっている。
河野有紀記者:
「心のマッサージチェア」という作品です。取っ手を回しながら、音や雰囲気を楽しめます
幻想的な影ができる椅子に座り、取っ手を回すと、金物の音が響く。
金物を直す妖精の仕事場をイメージしていて、五感で楽しめる不思議な作品だ。
ほかにも、島の漁で使う道具をモチーフにした作品や、不要になった身近なものを加工し、装飾した作品もある。実際に触れることができ、購入できるものもある。
アーティスト・中里繪魯洲さん:
心を開いて真っ白な状態で、素直に見て触って感じてほしい
海外からも多数参加 リモート指示で制作も 開幕に向け感染対策は
2010年から、3年に一度開かれている瀬戸芸=瀬戸内国際芸術祭。海外アーティストも多く、国際色豊かなイベントだ。今回も33の国と地域から、184組のアーティストが、12の島と高松港・宇野港で作品を展開する。
しかし、コロナ禍で事前に来日できないアーティストが多く、日本人アーティストが制作に協力するなどして開幕にこぎつけた。
河野有紀記者:
港では看板を設置し、感染症対策を呼びかけています
そして、懸念されるのが、医療体制がぜい弱な島での感染拡大。実行委員会では、来場者に検温や体調確認などを行い、万全の態勢で臨むとしている。
実行委員会 会長・浜田恵造香川県知事:
島ごとに実情に応じた対策を確実に行い、島民に丁寧に説明し、不安を払拭(ふっしょく)していきたい
ウィズコロナ時代のアートイベント 春会期は4月14日~ 夏と秋にも開催
春会期は、女木島、男木島(おぎじま)のほか、沙弥島(しゃみじま)などが中心で、その後、夏会期を経て、秋会期では西讃の島々も加わる。
ウィズコロナ時代の新しいアートイベントを目指し、瀬戸芸が開幕した。
(岡山放送)